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仲人について

今日は色々インパクトのある記事がいっぱいありましたが、
首都圏では仲人が1%というのにはビックリです。

確かに、仲人を立てて結婚式をあげるというのは結構大変で面倒です。
私も6年前に仲人を立てて結婚をしましたが、そのときも、会社の上司には頼みたくないなと思いましたし、結局親戚を仲人に立てました。(実際に、私がリストラされて、上司は今ではお客様になっていますが)
だからといって、1%というのは、仲人を立てる婚姻形態が絶滅したといって過言ではないです。

私の場合、母親の兄弟が10人居たということもあって、どうしても親族だけでもものすごい数になる上に、私も嫁も横浜出身なのですが、その親戚は田舎から大挙して押しかけてくる状況だったので、仲人を立てない結婚式というのは、想定外だったのです。
まあ、私自身、結婚式は、本人たちより、親族のため+嫁さんのため(晴れ舞台)という意識だったので、いかに皆が納得する盛大な式にできるかということに関心があったわけで、仲人というか、媒酌人を立てない結婚式って、想像もできませんでした。
その後も一応、仲人としてお願いした以上、お歳暮やお中元をいつまで届けるかとか、悩んだりしました。(SE稼業が長く、そういった人間関係はとても苦手な私)
だから、仲人を立てなければ、とても楽だったというのは良くわかります。

特に会社の上司にお願いしにくいというのも良くわかります。(上司だって、休み潰して大変な思いをしたくないというのもわかるし、そもそも式に会社の人間を呼ぶのだって躊躇しますよね、今となっては)

でも、自分や相手(嫁)を取り巻く家や社会から認知されるための神聖な儀式という側面が結婚式にはあると思うので、とても大切な無駄だと思います。
ただでさえ、人間関係が希薄になっている現代社会で、昔の人の知恵が、ただ面倒だからという理由でなくなっていくのはとてもさみしいことだと思います。(色々しがらみのある状態で結婚式をあげたら、簡単に別れますとはいえないですよね。ならぬ堪忍するが堪忍ではないですが、結婚って、するまでは、両目を開いてよく相手を見て、結婚後は片目でみるのが良いとも言いますし、元々難しいんです)

また、大昔は村の一員という形で共同体に参加していた個人が、戦後(この言葉も死語ですか)企業という共同体に移行して守られていた社会に対する一体感といったものが、急速に失われつつあり、その代替があるのだろうかと不安になります。

いつの世でも、大きな混乱の時に、新しい社会組織が生まれてきました。(武士の台頭とか)
今も、その時期なのかなとも思います。
ただ、そういった時に、新しい未来はなかなか見えず、古い人間は、旧来の秩序が崩壊することだけは理解できるという状況に陥ります。
うちのたける君(うちの長男の名前です)が大きくなる頃には違った社会になり、我が子はそれにたくましく適応できていることを祈るばかりです。

ちょっと大げさかも知れませんが、今日は社会ネタということで・・・