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コンサルタントの役割と限界

コンサルタントは支援を生業としています。
高いお金を頂いて、クライアントができないこと、気が付かないことを指摘して、代行するのがお仕事です。

当然、どんなにすばらしい(と思える)提案でも、お客さまが採用して戴けなければ、無駄な作業になります。
そんな無駄なお仕事にも、お金は戴けます。但し、次から仕事は来なくなります。

コンサルタントを雇えるくらいですので、クライアントは、とっても優秀な人が多いので、どうすれば良いか、基本的には判っている場合が結構あります。(だったら、雇うなよ・・・って?)
でも、リーダーであればあるほど、孤独で、どう決断すれば良いか、迷っているんですね。

そこに、こうした方がいいです、と背中を押してあげるのが、コンサルタントのお仕事になります。
その背中の押し方によって、カリスマコンサルとか、理論派コンサルとか、癒し系コンサル、野獣系コンサルとか呼ばれるんです。(最後は私の上司 ^^;)

まあ、一番良いのは先達として、経験から語れれば、説得力があるのですが、人生は短く、顧客はそれぞれですから、つぼにはまるのは、とっても狭い範囲になってしまいます。

それで、食事の様に、本を読み、理論と情報を吸収することになるんです。
理論で固めて、ほんのちょっとの経験をスパイスにすれば、最も良いコンサルになります。

そんな風に頑張っても、やるのはお客様。問題を解決するのもお客様です。
本当は、お客様もマネージして、頑張るようにしむけることができれば、すごいのですが、不可能を実現しようとしてもいけませんね。
命令することはできませんし、気をつけないと押し付けになってしまいます。
お客様との信頼関係が一番大切ですからね。

それより、世の中には、コンサルタントを道具として使う恐ろしいお客様も居ます。
このコンサルタントを雇ったけど、駄目だったんだ、と言い訳に使われたり、
面と向かって言いにくいので、コンサルタントに言わせるとか。
そこまですごい方ですと、粛々と与えられた役を演じることになります。
(私も幸か不幸か経験は無いですが、そういうお客様もいるそうで・・・)

自己責任で、何かを達成したい人には、コンサルタントという職業は向いてないのでしょうね。
本当に、サービス業であるし、教育産業なのかなと思う今日この頃です。
まあ、作戦参謀は鉄砲は撃たないものです。(と、自分を参謀に喩えているのは、単なる自己満足だったりして。)


1件のコメント

  1. 社内だけでも大変なのに
    お客様相手のコンサルティングって大変ですね。
    僕は営業支援を行う立場ですが、営業さんの意向を紐解くだけで、もう大変です。

    最近どこの会社も、自分の意向を伝えられない営業が増えてきたように思います。
    こんなことでは、コンサルティング・サービスなんて販売できないんじゃないかな。

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