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コントラクトブリッジについて

カードゲームの最高峰。小平やカルロス・ゴーンもやっていた(る)、KingOfGameが、コントラクトブリッジです。
日本ではまだまだマイナーですが、欧米では、囲碁将棋の代わりに、チェスとコントラクトブリッジが余暇・芸能欄を飾っています。
学生のころ(あー、遠い昔だなー)に、何年かやっていたのですが、ゲームとしては、こんなに良く出来たものはないと思います。
何がというと、社交の道具として、また、駆け引きの習得と、論理力推理力の強化にも、果ては老人の記憶力維持のためにも(ああ・・・必要な年に・・・)、使えます。

簡単にゲームを説明しますと・・・(無理だ・・簡単なんて・・・)
4人でやるトランプのゲームです。(テーブルの席を東西南北と呼んで、座ります)
トランプは52枚ですが、4人に13枚ずつ配り、向かい同士が味方、左右が敵になります。
最初に出されたカードに合わせて、順番に同じスーツ(例えばハート)のカードを出して、一番大きいカードを出した人が勝ちです。
勝った人が次にカードを最初に出します。
そのように13回の戦い(トリック)をして、何回勝つかを競うゲームです。

スーツのカードが無い場合は、何を出しても良いが、負けです。
ただし、切り札は別。スーツのKQJより切り札の2が上、なので、何を切り札にするかが、とっても重要です。

切り札を何にして、闘うかを、何トリック取るかコミットする形で、競り合います。
せりに勝ったチームは一人だけがプレーします。向かいの人は、最初の番の時に、全カードを公開します。
カードを出すだけの人になるので、ダミーといいます。

つまり、攻撃側(せりに勝った側)は自分チーム全カードを把握して、残りのカードを敵の左右どちらが持っているかだけが判りません。
守備側は、全カードの半分が見えていますが、残りのカードは、向かいの味方が持っているのか、敵が持っているのかが判りません。(つまり全て五分五分)
推理に推理を重ねるので、とっても頭が疲れるゲームです。

確率的には4回に1回はダミーがくるので、その時にボーっとできます。
(といったところも、良く出来ています。)

配られたカードを入れ物に戻して、別のテーブルに持っていくと、同じシチュエーションでプレイできます。
何人もが同じ手をプレーするので、技量がはっきりでます。
また、表裏で闘うチーム戦もあり、これがとっても面白いです。
(テーブル1は N-S、テーブル2はE-W と座ると、同じ手を敵味方で攻守を入れ替えて戦える。)

ということで、世界選手権まであり、プロも居る、本格的なゲームです。

ただ、ポイントは、最初に、何を切り札にして、幾つ勝つかを宣言して、その宣言を守れれば得点になる点です。
13トリックを全部とることにはあまり価値はなく、全て取るぞと宣言してから取ることに高い価値があります。
(グランドスラムはここから来ています)
勇気を出して、限界に挑まないと高い点はもらえないんですね、このゲームは。

欧米人のものの考え方の根底には、自分達の力を把握して、コミットメントを宣言し、
達成することで高い報酬を得る、というコントラクト・ブリッジに共通する考え方があるようにも思います。
(結果主義ではない、成果主義)

情報交換がセリ(1Spadeは何と事前に決めてあるので、競っていくと、ある程度相手の手札の状況がわかります。
同時に敵にもわかります。その意味でどこまでも公平にできています。)とカードの出す順番だけに限られます。
こんなところからシャノンの情報理論ができたのではと、本気で信じています。

学生のときに少し齧ったのですが、色々な意味で、とても役に立っています。
ただ、中々、実際のゲームは、できませんね、パートナーも居ないですから。