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基礎力の不足

トリノオリンピックを見るので、寝不足気味です。
まあ、基本的にスキーとスケート(雪と氷)しかない冬季大会で、これだけ色々な競技のあることと半ばあきれてみている。

スノーボード系の新らしい競技にも、結構日本の選手が出て、予選を通ったりしている。
そこで、少しの見せ場はあるのだが、結局、転倒して惨敗、というパターンが多い。
やはり優勝するような選手と比べると、高さ、着地での余裕度、スピードといった、基本的なところがかなり差があるように見える。

地道なところで勝てないので、一発逆転を狙って大技にチャレンジ、案の定失敗。仮に成功しても、結局は敗退。敢闘精神をほめられて終わり。
なんか、真珠湾攻撃を行った日本海軍の姿がダブる。
日本人の行動パターンは相変わらずなのかも知れない。

本当は大変な、基礎力を高めるという地道な努力が欠けているので、緊張が高まる本番で結果が出ない。競技における”足腰”の弱さが、問題なのではと思う。
精神面の話ばかりしているが、要は技術の差なのだと思う。

岡崎朋美がすごいのは、長い時間をかけて、その基礎を作っているから、本番に強いこと。その点をあまり皆言わない。

複合の団体では、一時3位まであがったが、明らかにペース配分の失敗。日本には駅伝という長距離リレーのノウハウが詰まった人気競技があるのだから、そこから吸収できることが沢山あるのではないか。 8秒差でバトンタッチされたら、1キロで1秒詰めるぐらいのゆったりした入り方とかあったと思うのだが、同じ程度の力量の選手にピッタリ後ろに付かれて、最後に突き放されるという、最低のレース展開。結果は妥当ですが。

どうも、戦略に長けた指導者が不足しているのかな。カーリングなんかも勿体無いと思う。

ただ、皆、メダルが取れないって、不振・不振って言いますが、ほとんどの競技で、予選を通って、上位国とそれなりに戦っていることは、すごいことだと思う。1国から4人が参加できる競技が多く、ウインタースポーツが盛んなヨーロッパ、北米勢が多数参加しているのに。なんとまあ、贅沢になってしまったことか。
みんな、恵まれない環境で苦労しているのにね。