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善悪の彼岸

ニーチェの本のタイトルですが、きな臭い中東を考えているうちに、このタイトルが浮かんできました。

今、イランとアメリカが戦争に向けてひた走っています。
イスラムにも終末思想があり、キリストの再来の前に、最後のイマームが復活、マフディと呼ばれるイスラム教世界の救世主が現れるというものです。
アメリカ側にはご存知ハルマゲドンの信奉者が多数居ます。
どちらも、最終戦争の煉獄を経て、神の世界がやってくるという点が一致しています。信仰の成就のために戦争を行うというのは、通常の戦争回避のメカニズムが働かない恐れが大です。(新しい世の中を作るには、破壊は徹底的にした方が良いから)

双方が自分が善で相手が悪だと主張していますが、その一方の主役が、かつてゾロアスター教が栄えたイランであるというのは、妙なリアリティがあります。
光と影の相克。善と悪との戦いという世界観がゾロアスター教。それを国教にしていたのが、ペルシャでした。(お灯明を絶やさないといった形で、一部分は日本にも入ってきていますが。)
もう、大昔に読んだので忘れたが、”ツァラトストラはかく語りき”を書いたニーチェの”善悪の彼岸”ってどんな内容だったかな。 多分、内容は全く関係ないだろうけど、5年10年といったスパンで考えた未来をあらわす言葉にならない事を祈ります。