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オバマによって変わったこと

オバマの登場は、時代が変わったことを象徴する事件だと思う。
色んなことを皆言っているが、一番大きなことは、ITを当たり前に使うリーダーであることだと思う。

毎週、オバマのPodcastが配信されている。[英語の勉強と思って聞いている。( 見ている?)]
昔、ルーズベルトがラジオで行った手法のPodcast版だと思うが、直接民主主義の極地だと思う。週刊大統領が映像で語りかけてくるのだから・・・。
Webを使って膨大な小口献金を集めて、大金持ちで従来の政治資金の集め方ではチャンピオンだったヒラリーに資金力で圧勝した。*詳しくはこちら
BrackBerryを結局手放さずセキュリティ上の問題があっても利用を認めさせた。
iPodになんの曲が入っているかが話題になる。最近では、マイケル・ジャクソンの追悼ねたに使われている。(全曲といっているから、iPodは最新版をつかっているのかな?)
Twitterのアカウントを持って情報発信をしたとしても、もはや誰も驚かない。(少なくとも私は)
そう、オバマはデジタル化した社会に適応した最初の政治的リーダーなのである。

デジタル化した社会では、新しいツールを活用できるか、できないかで圧倒的なパフォーマンスの違いが出てくる。
扱えるデータ量・対象の数が桁違いなのだ。
昔、音楽がレコードだった頃、LP一枚を買うのは大変なことだった。歌謡曲はドーナツ盤(EP)で、1曲500円~700円した。
それでも、音楽会に行かなければ音源に触れられなかった昔に較べれば素晴らしいことだったのだろうと思う。
それが、CDになり、MP3のダウンロードになって、単価は劇的に下がった。
多分、私の持っている膨大な音源も、この机上の1TBハードディスクに格納しておつりがくるだろう。(今、本当に1TB 1万円を切ってしまった・・・)
デジタル化というのは、弓矢と騎馬で闘っている時代に、鉄砲が登場したようなものだ。

デジタル技術を駆使した情報発信ができなければ、政治家として闘えない時代がやってきていることがオバマに象徴されていると思う。
日本では、HomePageが選挙期間中に閉鎖されるなど、ガラパゴス化を邁進しているが、それもいつまで持つ事か。

芥川賞で日本語を母国語としない人が候補になる時代だ。
既に国技相撲では、上位陣は全て外国籍になっている。
朝青龍や白鵬は、昔の力士以上に日本的だと思う。(少なくとも錦絵的には)
結局、グローバルな競争によって、より優れたものが勝ち残っているのが今の世の中なのだな。

最近読んだ、フラット化する世界(上)(まだ(下)は読めていないが)でも、世の中がわずかの間に、本当に国境がなくなったのだなと改めて認識した。

そういったムーブメントの帰結の一つが、政治に現れたのが オバマ だったのだなと思う。

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岸本 裕紀子
PHP研究所

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