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月別アーカイブ: 8月 2009

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無限へのパスポート

今日は数学の話

魅了する無限 ~アキレスは本当にカメに追いついたのか~ (知りたい!サイエンス)
藤田 博司
技術評論社

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みたとおりムック風の本ですし、巷にある無限を扱った本は中身が薄いので、正直あまり期待していなかったです。
まあ、パラパラとみて、結構ゼノンの逆理をきちんと扱っているみたいだったので買いました。

正直、これほど深い本は珍しい。

数学の本質、かなりのコアの部分に無限がある。
微積分に始まる解析も、数学の女王といわれる整数論でも、ブルバキの構造のベースになった集合論も、みんな無限の上に構築されているといっても過言でない。
かつて聖書の次に読まれた本と言われたユークリッドの原論も幾何を使って記述されているが、その背景に無理数の問題がある”不確かな”自然数の体系ではなく、実際に√2が描ける”確実な”幾何を基礎に置いたという考察があることを知れば、数学は太古の昔から無限とともにあるとさえいえる。

ところが、一般に出ている本では”飛ぶ矢は止まっている”や”アキレスは亀に追いつけない”といったゼノンの逆理にきちんとこたえていない。
ゼノンの逆理とは、自分たちが用いている論証、論法で積み上げていったことが本当の正しいですか?
ローカルに正しいことを”無限にまで”広げるとおかしなことがおきませんか?
あなたの論証は手法として間違っているのではありませんか?
という問いかけです。
実際に亀を追い越して見せても問いかけに答えていないわけで、実はとても深い、本質的なテーマです。

そこに、きちんと取り組んで、無限の本質を描き出そうとしています。
さらには連続体や超準解析といった専門的なテーマの道先案内までやっています。

よく類書で、若者や素人にわかってもらおうと、妙に話を簡単にしたり、対話形式ですすめて、難しいところには触れない、というものがありますが、もし若者に読ませるなら、このぐらい正面から問題をぶつける方が良いです。
ただ、こういう形で文章にまとめるというのは、本質がわかっていないとかけないので、本当は一番難しいことで、それに本書は成功していると思う。

久しぶりに、参考文献の専門書を取り寄せて読んでみようかなと思ってしまった。

私的には、連続体のところで、可算濃度と連続体濃度の間に1つだけ濃度があるという結果が多い というのに惹かれました。
なんとなく、どこまでも数えていく無限と、その先にある無限小の数の無限と、無限小数で表現される確定した点の数からなる連続体無限といった構造だと面白いなと。 神は0と1とωを与えて宇宙を創った とか。 その3点から作られた円が宇宙の始まり。(数直線に無限遠点を加えると円になるわけで、そのアナロジーです)

と、まあ、久しぶりに楽しませてもらいました。

本田がすごいことになってますな

いや、まだ3試合だけど・・・ 4得点2アシスト チーム総得点7点の内6点に絡んでいる。

まあ、インパクトで言えば、ゴン中山の4試合連続ハットトリックかな、それともデビュー戦でユベントス相手に2点を取った中田かな・・・

リーグのレベルがどうの、たった3試合だからどうのという話もあるみたいだけど、とにかく、結果を出しているのは素晴らしい。

面白かったのが本人が、”今頃騒いで見る目がない”と言っていること。
去年の2部の時をちゃんと見てれば、この結果は当たり前だ というすごい自信。
確かに何かを掴んだみたいだね。

でも、本田君、2部のリーグで特定の選手を追いかけている外国のスカウトなんて、そうそう居るわきゃない。

それよりも、すぐそばで見ていた会長が当初法外と思われた13億円の値付けをしたではないですか。その慧眼、分かる人は分かっているのですよ。

それにしても、これだけ点をとっても、全て引き分けというVVVの実力は逆にすごい。 
すぐに移籍しないで、最低半年、できれば1シーズン、それなりのポジションに押し上げてからステップアップしないと、サポーターに怨まれ、叩かれちゃいますよ。(逆に1シーズン活躍すれば、地元では英雄としていつでもただで食事ができるかも)

くれぐれも、高額で王子様のいるローマに移籍して、以降不幸なキャリアをたどった中田英寿の轍は踏まないようにね。

やっと選挙

もうすっかり終わった気分だけど、やっと明日から公示。
街角にもポスター用の看板が建ってそれらしくなってきたけど、すごい中だるみ。

きっと、どうやっても勝てないから、長めに期間をとって、だれて、グダグダになるのや、ムードがしぼむのや、天変地異・世界情勢の混乱を期待したんだろうね。麻生さん。 おなか痛いといって、ゼミの発表を先送りしている学生さんみたい・・・。

まあ、どうやっても勝てないさ。
大平さんのように死んで大勝にも、麻生さんはなれないね~。

こうやって、4年ごとに大勝・大敗を繰り返す、擬似大統領選挙になるのかな、日本は。
落選議員を4年間、”食わせて”、”腐らせない” 知恵が必要だね。
政権につく可能性があれば、陰の内閣もそれなりに有効なのかな。
今迄は、2年程度のブランクだったけど、一方が大勝すれば4年続くというのがこれで定着しそうだから、浪人対策が必要ですね。(江戸初期みたい・・・^^;)

まあ、個人的には、横浜市長の選挙の方が関心がある。
調子だけよくって中身が不安の元有能外車ディーラーを選ぶのか、既にNGを食らっている竹中路線の怪しいコンサルタントを選ぶのか・・・
結構究極の選択だね。

意地の悪い見方をすれば、市長が急に辞めるっていうものだから、今の居場所に見切りをつけていて、仕事にも困っていた人しか居なかったのかなとも言える。

横浜市は神奈川県よりもステータスが上だって言われていたし、規模や権限からもかなりの重要ポストだし、横浜にとっても、結構大切な時期だと思うんだけど・・・

公報などよく読んで、これから決めたいと思います。

容赦ない強さの秘密 北朝鮮ではなく日垣隆を読み解く1冊

今日は、薄めの本を。

<北朝鮮>はなぜ嫌われるのか?
日垣 隆
大和書房

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あっという間に読めてしまう本です。 800円は情報量に較べて高いかな~。

ただ、日垣さんというとても強力で、はっきりと物を言い、揺るがない著者のバックグラウンドを知るにはとても良い本です。
(信仰告白に近いかな?)

今までの著書でもわかる、何事にも正面から”論理的に”取り組むことを怖れない著者の強さはどこから来るのか。
誰でも持つであろう先入観やタブー、暗黙の了解、空気といったものを受け付けない強さ。 時に、小気味良いぐらいの切り口と斬新な視点。
(それは、往々にして、私の視点が既に曇っていることに気付くことになるのだが・・・)

その秘密が、北朝鮮という題材を使って、隠れ主題のように展開されています。

とても鋭い刃を持っている人は、その刃を自らに向けることもあるはずで、それに耐えられる強いものがないと、やってられないということなのかな。

北朝鮮についても、実際に日教組の槙枝委員長一行と同時期に訪朝していて、”普通でない”経験もしていて、類書に無い”視点”も期待に違わず提供されます。

まあ、右も左も、自身のマインドコントロールを解きたい人にはお勧めです。

チューニングは目と耳で

IT業界の変化は早い。
前世紀に教育を受けた者というのがしゃれにならなくなってきている。

何しろ、商用UNIXのトレーニングで、32Bitのアドレス空間で2GBものデータが扱えるが、あくまで理論上といっていたのだから。
メモリはKB、ファイルがMBの頃だからね~

今では、目の前に4GBのUSBメモリがある。64GBのSDカードも出るらしい。
ディスクだって、もはやディスクではなく、中身がメモリーだったりする。

で、昔、DBのパフォーマンスチューニングやサイジングを生業にしていた時期があって、当時としては結構なデータ量を処理する時間を測定して、チューニングを施して、最終的な構成を決めたり、ネックを見つけてパラメータをいじったりして、なんとか動くようにしたり・・・ということをしていました。

色んなツールやログを取って、SQLの解析をしたり、カーネルパラメータを変えてみたり、どうすれば性能が出るかといったことをやってました。
(性能が出すぎちゃうと本番で困ってしまうので、安全率を掛けてみたりとか・・・、提案フェーズとMissionによって匙加減も多少あり・・・)

でも、実際に一番注意していたのは、プログラムを動かした時の、ディスクの音や、ディスクアクセスのライトの輝き具合だったりしました。
特にDBなど、ディスクごとにI/Oのパターンが異なるように作られているし、時間のかかる複雑な処理だと、”あ、今、データを読み込んでいる”、”あ、Indexの再構成が始まった”、”お、I/Oが収まってきたから、結果が出るかな?” という感じで、体感しながら、次はどこをいじろうかと、考えたものです。
RAIDの切り方とかで性能が段違いになるときは、ディスクの”輝き”が違いました。

最近はどうなんでしょうね?
データセンターでチューニングをしている人は、やはりそれなりに、感覚を使っているのかな?
色んなツールが揃っているから、そのOutPutだけで判断しているんじゃないかな。

設計を行っている今どきの若いエンジニアが、こういう感覚がなくて設計していると、応用というか、本質が分からないことは無いのかな・・・

もう、体力的にも、最新知識もついていけてないけれど、コンピューターがブラックボックスで無かった頃から知っているというのが、ちょっとだけアドバンテージというか、強みなんじゃないかなと思う今日この頃です。

いやな感じ(新聞の条件反射)

酒井法子が逮捕された事件。

建前から言えば容疑者であるし、このあとどういう形になるか不明ではあるが、新聞では重犯罪人であるということが決定したようだ。
色々と写真があるだろうに、いかにも悪そうな写真をわざわざ選んで使っている。

どうやら、この国には幾つかの取り決めがあって、細かい議論を避けるために自動化されているプロセスがあり、それで回している側面があるようだ。
有名なところでは二人殺せば死刑、1名ならどんなに凶悪でも無期懲役までといった司法の量刑判断基準がある。

今回の場合は、容疑者になった場合には、好印象を与える写真は一切使えず、悪人に見えるイメージをかもし出すことが、暗黙の了解・ルールとしてあるのではと思う。(私が見ているのは、読売新聞です)

この国の新聞には速報性だけがありジャーナリズムが無いというのが、上杉隆さんの主張だが、
今回のやり方は速報性を確保するために決められた便利なルールなのかも知れない。
細かいことを議論し始めたら延々と結論が出ないので、ある時点で決められたローカルルールが
全てに優先するというのが日本社会の基本にあるのかなとも思う。
(システム開発で何が苦労するかといえば、ローカルルールの理解だと聞いたことがある。)

結局、”組織”という匿名性の強い集団の中で活動するために、個性をなくして、最大公約数に落とすことで、結果的に横並び。
そして、違うところで熾烈な競争をするという、不思議なエネルギーの使い方をしていると思う。
(別にニュースが半日早かろうが違い無いと思うが・・・)

いかに早く、間違いを指摘されない形で記事を書くかということが、逮捕状が出たら悪人→悪印象の醸成→(社会的に葬る・・・) という型を作ったか。

本来であれば、この事件の背景や、悲劇性、薬物の恐怖といった色々の要素があり、ギャップを強調するためには一番輝いている時の写真を使うという選択もあるはずだ。 ・・・が、その手法をとるためには、”責任者”と”裏づけ”、”分析”が必要になる。 今の新聞にはそれは望めない。

匿名という無責任体制を取るが故に、社会の公器というフィクションの故に、批判されない安全牌を選び続けて、つまらなくなっているのが今の新聞。
ただ、つまらないだけなら、売れなくなり滅びるだけだが、まだまだ社会に大きな影響力がある。

こういう組織は、暴走したら止められない危険性が常にある。
またそれを日本国民全員が思い出す夏の一日がやってくる。

一流になるには

人の能力といったものは、そんなに違いがあるではなし。

100m を 10秒で走れれば一流。 時速36km。
これが時速 24kmだと、15秒。 大体、普通真剣に走れば誰でも100mを15秒では走れる。

時速 150km の剛速球を投げるのは一流。
その 2/3 は 100km。 まあ、野球をやったことのあるものなら、出せない速さではない。

ことほど左様に、一般の人の1.5倍の結果が出せれば一流になれる。(簡単でしょ?)

何倍もの能力を持っていなくても一流になれるというのは不思議な感じもするが、逆に言えば、一流が集まる超一流の戦いの中では、その差はほんの0.1%もなかったりする。

100m水泳を例にとれば、50秒の1%が0.5秒、0.1%は0.05秒だが、10cm 手のひら1つ程度の差。これが1500m ともなると、15分の 0.1% は0.9秒、1.5m。体一つの差になる。(なので、オリンピックとかでも、最後プール半分ぐらいの差がつくのも当たり前)

今自分の持っている能力を1.5倍にすれば一流になれるというのは、楽な気もする。
さらに言えば、ほんのちょっとだけ昨日より向上すれば、複利が効くので簡単に達成できる気がする。(1日 1%向上すれば1年で 37.8倍になる・・・複利恐るべし)

ただ、土台が弱いとすぐに崩れてしまう砂山のようなものだから、富士山のように、広大な裾野がないと中々高くなれないというのも一方の真実。
(だから、最後の0.1%にみな、もがき苦しんでいるわけだから・・・)

能力の差はわずかしかないから、そこを抜け出すためには、実は膨大な労力と時間が必要という話でした。

俊輔の移籍にみる報道の危機

最近、中村俊輔の移籍に関して、2つの側面の記事を読んだ。
1つは、いかに俊輔がセルティックスにとって英雄であったかという内容。
もう1つは、移籍先のエスパニョールが実力は既に織り込み済みであるという内容。
(杮落としの試合で活躍をしたが、それもある程度”当たり前”と思われている)

俊輔は、イタリアとスコットランドで主力を務めて結果を残してきて、CLでも大活躍をした選手という、実績と評価を既に手にしていることが分かる。
それが、世界、少なくとも欧州での俊輔に対する評価である。

しかし、そういった評価を横浜Mの斎藤社長は事前に聞いていたのだろうか?
スコアの速報だけでは、高々スコットランドという実質2チームしかない”地方”リーグで、そこそこ活躍はしたものの、CLでもベスト8にしか進めなかった程度の選手・・・と考えていたなら悲しい。

忘れてならないのは、我々も同じような表面的な情報しかもらってきていないということだ。
そこまで、セルティックスに愛されているという話は、目に出来なかった。

本当は、一歩踏み込んで、俊輔がセルティックのファンからどういう評価を得ていて、(どういう風に愛されていて)、しかも、セルティックのヨーロッパにおける伝統とステータスの高さを掘り下げた報道があれば、違ったと思うがどうか?

何しろ、引退を決めたら半年でよいから戻って欲しいとか、ラーションと並んで近年の”レジェンド”になっているという話だ。 (この記事をどう読んだか、元社長さん・・・ まあ、その程度のことも良く分からないで、球団の社長をしてはいけないね。少なくとも、サッカーと球団に対する愛が不足している。)

そのレベルの選手が何故、キャリアを捨てて故国に戻るのか、店じまいが早くないかと思ったセルティックファンは多かったのではないか。

その種明かしになるような情報として、ケネディの名古屋移籍がある。
オーストラリアのケネディが日本を選んだ理由が、出場機会とW杯に向けての日程があったということだ。

それからすると、俊輔が最初に横浜を選んだのは、そういった理由があったのかなとも思われる。(日本で活躍することがW杯に直結する→それを本当の花道にとでも考えたか・・・)

小さいことだけれど、速報性と横並びばっかりの日本報道陣には”本当の姿”を伝えるという力が相当欠けていると思う。
まあ、これも次の本の受け売りなのだが・・・

ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)
上杉 隆
幻冬舎

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結局こういう本を読まないといけないという話か・・・

中村俊輔 スコットランドからの喝采
マーティン・グレイグ
集英社

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ビジネス書のトリセツ(正直でほっと・はっとする本です)

「ビジネス書」のトリセツ
水野俊哉
徳間書店

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何よりもビジネス書を読み、書くことの喜びを見つけた人が、そのノウハウも含めて全て公開したような特異な本です。

著者は、ビジネス書に対して、パターン化・モデル化するという方法論を持って取り組んでいます。
そのスタンスが、丁度、新しい定理や理論を理解して研究することに生きがいを感じて一生を奉げている研究者と同じ香りがします。

研究者が自分の研究成果を喜色満面、全力で発表、研究過程やポイント、本当のミソにあたるノウハウも惜しげもなく公開する場合がありますが、それと同じ事を、いわゆるビジネス書を対象に実現しています。

その結果、方法論という武器を使って、淡々と世の中のおかしな”常識”を切り崩すことに成功しています。
書き手のつかみの手法をパターン化し、また、動機もパターン化。それを関連付けることで執筆者の舞台裏をあぶりだしている Part3と実例解説のPart4はこの本の白眉です。

例えば、”楽してXXX”と言った本の書き手は多いが、その背景に教材やセミナーの売り込みが連動しているケースがある といった具合です。

個人的にも、スタンス・嗜好が近いと思いました。
例えば、速読法とか本を小冊子にバラバラにして使い捨てにすることってオカシクナイ? と思うのだが、この著者は堂々”オカシイ”と書いている。
(本には神が宿っているのだから、勝手に傷つけたりメモしたりしてはいけないと、私は思っています。 図書館の本に書き込むバカを見ると、呆れるより悲しくなってしまいます・・・)

色々とつまっていてサービス精神旺盛でとてもお買い得と思わせる良書です。

ただ、私的には、どうやって、著者の長所・美点を見つけて言及しながら、駄目なところ、おかしいと思うところを散りばめて記述するかという”技巧”が素晴らしいと思ってしまいました。
まあ、それができるから、10名も売れっ子作家を俎上に上げて論評という名の解剖をする気になったのだなと思います。
(きっと、勝間女史は嫌いなんだろうなと思うけれど、キチンと中期の著述をほめていて、最盛期とまで言っている・・・ これって、ピークが過ぎたという風にルビを振れる人だけ付いておいでということかな?)

結局、変なしがらみがなく、ビジネス書以外の邪悪な目的を持っていないという強みがあるので、はっきりとものが言えるのでしょう。
そのポジション設定も絶妙です。

手品のタネがわかると、”不思議”はなくなりますが、技巧に対する感動・敬意が生まれます。
それと同じで、ビジネス書を2~30冊も読んだ人にはお勧めです。
(騙されるという学習機会も人生には大切ですから・・・)

これを裏日本というのか

少し早い夏休みということで、家族で出雲・松江・境港の旅行に行ってきた。

なんとか取れた寝台列車に乗って、出雲大社 60年に一度の大遷宮の特別拝観、歴史博物館での銅鐸・銅剣など見学、出雲そばの昼食、一畑電車に揺られて宍道湖を眺め、松江の老舗ホテルに投宿、舟で堀川めぐりに小泉八雲、松江城に登楼、夜は水郷祭の時期に偶然ぶつかって屋上から3000発の花火見物、疲れを温泉で癒す・・・と旅行社でも企画しないような旅行になった。(すべて1日の間の出来事です)
子供には、翌日の境港 妖怪ロードもよかったみたい。

最初予約を取るときに、松江周辺の宿がどこも満室だったので大慌てだったのだが、理由は水郷祭にぶつかったことが原因だったらしい。
子供が寝台列車に乗りたいと言い出したことから始まった旅行の企画だが、結果的には作ったような絶妙のタイミングの行程になりました。

当初は、帰りを餘部鉄橋を経由して京都に戻る日本海ルートを提案していたのだが、流石に却下されてしまいました・・・それで岡山から新幹線。
天候も何とか持ってくれて、とても良い旅行でした。

今回、山陰地方に行くのは初めてだったので、どんなところかなという興味がありました。

まず最初に思ったことはインフラ整備が素晴らしいということ。
流石は竹下さんの地元、現幹事長の細田さんのお父さんの頃から有力政治家が出た御土地柄、公共事業にどれだけのお金が落ちたことか。
不必要にまで整備された道路、華美とまで言える博物館の施設、とても整備された駅前には不思議なモニュメント。箱物行政の一大展示場といったら言い過ぎか?

ところが、どこに行っても活気が無い。 人が居ない。 店が無い。みやげものも少ない。
鉄道も、本数が少ないし、連結車両も短い。駅舎もレイアウトは立派で、ここを蒸気機関が盛んに走っていたんだろうなと想像される作り。
でも、そこを2両編成などが1時間に1~2本といったペースで走っているだけ。

各々がとても豊かな文化と歴史、個性を持っている町だと思うけれど、帰りに立ち寄った岡山の駅の混雑ぶりと比較すると、その違いが際立ってしまいました。
新幹線が通っているかいないかの違いといえばそれまでかも知れないけれど。