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月別アーカイブ: 9月 2009

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ご苦労様です(川崎 vs 鹿島)

どうやら、中断地点から再開に決まったようで・・・

残り20分、長い長い作戦タイムとリフレッシュ調整を挟んでのガチンコ勝負。
結構面白い見ものだと思うけど。
しかも、サッカーでは最も危険といわれる2点差。

開始早々、リサーチの鬼 アントラーズのセットプレーが炸裂 1点差、残り10分・・・あとを考えない削りあいの応酬・・・飛び交うカード、しばしば担架が登場
・・・こんなことならあのまま滑って転んでいた方が安全だったのに・・・と言わないのがお約束。

1点差に迫って怒涛の波状攻撃、そして狙いすましたミドルシュートが枠をとらえて・・・次の一瞬、クロスバーに守られてタイムアップ。 3-2。
ついに、勝ち点1の差で、逆転優勝を許したアントラーズ・・・3連覇を逃す最大の要因は、20分間で壊れた3名の主力選手の穴が・・・・

と、まああらぬ妄想をいだいてしまいます。

・TOTOはどうするのかな。 この結果が出るまで保留だと、八百長の圧力・危険があるので、試合結果全てが当りでしめるのがよいかな。

・岡田さん、SRなんでしょ。判断最低。 日本を代表する審判だったけど、許しがたいミスジャッジ(しかも、一瞬のプレーに対してでないところが深刻)。 普通に考えれば降格という裁定が下ってもよいと思うが。

ところで、10/7の20分だけ試合は誰が笛を吹くのかな・・・

まあ、最低な事件だけど、第三者としてはとても面白いネタだね。
サポティスタもアクセスがすごいし、みんなの目をJリーグに向かせたという功績があるかな。 (← もちろん、相当な皮肉ですよ。)

たまには外れも紹介してみましょう

まあ、ブログに書評と言えば、”こんなすごい本があった!”とか、”ためになったよ~”とか、基本良いと思った本を紹介するものだと思うが、今回は外れを紹介します。

2011年まで待ちなさい! ~世界経済の裏を知る!元外資系投資銀行社長が書いた!3年後にお金持ちになる資産運用
菅下 清廣
フォレスト出版

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ね、面白そうでしょ。 どんな予測があるのかな、どんな分析が載っているのかな・・・ピンクっぽい表紙がいやだけど、買ってみるか・・・
って、買いました 私。

・・・ あれ、なんか違うぞ・・・
・・・ なんか、底が浅い・・・
・・・・・・ え? コンドラチェフ? ・・・

なんや、株屋の景気予想占いや無いか・・・

これから東アジアのインフラ整備で好景気がやってくるので、株を買うなら、今かも? ってこと?

つい、慣れないエセ関西弁をつかってしまいました。

罫線の見方とあんまし変わらないです。

そんな本でも、面白い視点もあります。
・ロシアの新しい資本主義 → 国家統制の復活 ・・・> 帝国主義の復活かな(心の声)
・これから伸びるのは東アジア、香港、台湾など中華国家、韓国は出遅れている ・・・> そうか、日本が席を立った国は経済が傾くのか・・・次は中国か?(心の声2)

などなど。

アジア礼賛が結構目立ちますが、昔、満蒙は帝国の生命線とかいって、国家破たんの瀬戸際に落ち込んだ先祖を思い出します。

たま~に冷静な分析が入る部分はそれなりに読める。(ユーロ圏が危ないとか)
まともな情勢分析と株式市場の予測(罫線読み)と遅れてきたノストラダムスの大予言が一冊にまとまっている本かな?

まあ、それなりに楽しめたので、よしとしよう。

中国 (内部崩壊の危機と余波)

今回は中国ネタを2つ

まずは、 帰化された中国人 石平さんの本
私はなぜ「中国」を捨てたのか (WAC BUNKO)

もう1冊は、三橋さんの本
中国経済・隠された危機 (Voice select)

どちらも、中国に対して好意的ではない人たちが書いた本なので、割り引いて読む必要がありますが、どちらも中国の”内側からの崩壊”が扱われています。

石平さんの本は、中国の80年代世代と90年代世代の相克が透けて見える本です。
文化大革命に翻弄されて、毛沢東の子供として育った石平さんが、民主化に目覚め共産党一党支配のもとでの改革を夢見て挫折した80年代青春の世代。
それが、改めて党による締め付けと愛国・反日教育で育った90年代青春の世代との間で感じた深いギャップから、自らの文化的ルーツを日本に見出して、帰化するまでの一代記。

三橋さんの本は、中国の統計データの不正確さ、虚飾の経済とそこにある危機を丁寧に論証しています。(もともとがVoiceの記事をまとめたものです)
新聞などの記事を読む時も、中国共産党のプロパガンダで埋め尽くされているので、その裏にある正しい姿を見なさい という本です。(一言でいえば、中国は政治銘柄だから投資は注意・・・かな?)

どちらも共通しているのは、中国共産党の体質が真実を隠蔽する構造になっており、悪意を持って日本に対峙している ということ。
そして、今中国では、リーマンショックによる輸出不振により相当の打撃を受けてており、とても経済が悪化していて、政府主導による景気刺激策によって辛うじて成長を維持している(そのデータもあてにはならない)。 その一方で、過剰流動性によるバブルの発生と崩壊の危機に悩まされていて、金融当局はチキンレースを強いられているということ。

すでに、どうすれば損害がすくなく中国から撤退できるかというセミナーが盛況になっていたり、すでに、投資先としてはインドに抜かれているといったこと。
そして、いざとなれば数億人が死んでも核戦争の最後の勝者は中国だとうそぶく将校がいるという事実・・・
勉強になりますな。

まあ、混乱と複雑さは清朝末期以来(古来?)の中国の伝統ではあるから、そのぐらいで驚いてはいけないのだろうけど。

ただ、心しておかないといけないこととして、いずれ経済が破たんして国内が混乱をした時に、何がおきるかわからないということだ。 (北朝鮮は朝鮮半島周辺で影響が限られるが、中国は世界的影響が避けられない)
中国で大乱が発生すれば、結構な津波がやってくる。
しかも、日本を滅ぼせばすべてうまくいくと”信じている”若者が大量に生産されていることも注意が必要。

小室直樹のアノミー理論を思い出すな。
文化大革命で中国の伝統を破壊して、その後の小平による改革路線(毛沢東否定)、天安門事件による挫折、そして心の荒廃と拝金主義。 そして、心を亡くした現代中国で、”金”が回ってこなくなったら・・・恐ろしい

まず間違いなく、中国に政治の時代が再びやってくる。
そして、どんな津波がやってくるのか、今から用心するにこしたことはない。
報道にはフィルターが掛かりすぎる中国だけど、何が真実か常にチェックしておくことが肝要かと。

私はなぜ「中国」を捨てたのか (WAC BUNKO)
石 平
ワック

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中国経済・隠された危機 (Voice select)
三橋 貴明
PHP研究所

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信じられないことが続きますね

まずは海外。
ロスタイムで勝ち越し点をあげたホームのサウジが、直後に点を入れ返されてアウェーゴールの差で、バーレーンに負けた事件。

ロスタイムと言えば、我々の世代にはドーハの悲劇。
最後の最後に、ボールをキープしなかったFW(武田?)と、ショートコーナーに備えきれず目の前でセンタリングを上げられた三浦カズ(なぜお前がそこにいる)、高い打点でのヘディングを許したCBとその軌道を茫然と見送るだけのGK 松永・・・
しかし、本当は、それで崩れ落ちてしまったのが本当の敗因だったのかも知れない。
(その意味で、ゴンをひっこめたオフトの采配がすべてかな?)

しかし、ホームで1-1でこのままでは敗退というサウジが、ロスタイムに入ってゴールをこじ開けてから、5分もかからずに入れ返される。天国と地獄。
まあ、これがサッカー。

もう一つは日本。
勝ち点7も話されている1-2位直接対決、2位のフロンターレが3-1でリードの後半30分で天候不順で中断→中止 という大騒ぎ。

一体、どういう裁定になるのかわからないが、(多分 サスペンド試合として、同じ時間帯で同じスコアで再開になるとは思うが・・・) よくも、まあ、試合を止めたこと。 その勇気だけは褒めてあげましょう。
ただ、Jリーグの審判には余裕がないケースが多い気がしますな。
まじめで、思いつめて、てんぱって極端な判断をしてしまい試合を壊すというのは、民族性もあるのかな。
まあ、色々と川淵がトップになって以来問題ばっかり取り上げられるサッカー界首脳の鼎の軽重が問われる、よい刺激・事件です。

昔、ボールが止まってしまう水たまりピッチの試合で、ピクシーがボールリフティングでゴール近くまでボールを運んだシーンが思い出されます。 だから、やればできたし、やるのが正しい判断だった・・・が、今更いっても詮無いこと。

それにしても、今シーズンは、大分といいピッチの状態が色々と話題になったシーズンですな。 2002年の遺産もそろそろぼろが出始める頃なので、ここらでもう一度インフラ面の再点検をする時期なんでしょう。確かにすごい雨だったけど、あんなに水たまりができるようでは、カシマも見直しが必要ですな。

規則についても、世界一雨が多いリーグなのだから、これを機にコンディションに関するローカルルールをきちんと定義する必要がありますね。(雪や地震もありますな、最近は雷も多いし・・・)

15日最低^H^H 裁定だそうですから、やじうま的には楽しみです。

勝って兜の

4-3という見事な逆転劇
俊輔が代ったとたんに3得点
機能した本田、本領発揮の稲本

などなど、称賛記事が並ぶのかな

前回のオランダ戦は評判が悪かったけれど、まあこうやれば互角に戦えるというプラスと、埋めがたい瞬間のキレ、決定力の差 という課題も明らかになったよい試合。

今日は、どうしょうもない身体能力の差、絶望的な守備力の弱さが露呈。
結構深刻かも知れない。
コンディションの問題もあるから、こういった親善試合ではまだ動ける前半である程度判断するべきだと思うが、オランダには0-0、ガーナには0-1

まあ、点をとるかたちもあるということと、どんな相手にも日本のパスサッカーが通用するという確信が辛うじて残った希望かな。

日本もプレッシャーが弱ければ決定力があって、シュートも枠に飛ぶということですな。
そんなアフリカ相手にも、”確実に”身体能力の差で失点を食らう。
本大会なら、3-1でクローズされている試合だな。
結果だけ帳尻合わせをしたように見える。

結局、アジアでは無敵の中澤が、子ども扱いされたというショックが一番大きいな。私的には。

ブラジルに1-0で勝って、ナイジェリアに0-2で負けたアトランタ以来、ヨーロッパ勢に互角以上の番狂わせを起こしても勝ち残れない1次リーグの壁がアフリカ勢。
そこは全く変わっていない。

まあ、昔は中東勢に全然勝てなかった日本が、最近は克服した(?)ように見えるのだから、いつかは圧倒して決勝トーナメントに進む日も来るのだろう。

少なくとも、全敗で帰ると色々と外野がうるさいだろうから、勝ててよかった。

それに、きっと、この試合は、中澤をヨーロッパに行かせた契機の試合として記録されるに違いない。 (年齢的に無理かな・・・)
でも、中沢のことだから、2部、3部のチームに修行を兼ねて移籍を選択しそう。

道は遠いな~ オランダ戦

まあ、スコアでいえば完敗 0-3

完全になめていたのか、全然調子の出ないオランダ相手に、前半は面白いようにパスが回る。 オランダ相手にパスサッカーで優位に立てたというのは、自信を持ってもよかったかな。

ただ、疲れが出始めてからは、わずかな対応スピードの遅れでボコボコにされました。
結局何をしていたのという本田君も、これでしばらくはお呼びがかからないかもね。

次にヨーロッパで活躍するのは、長友か中村(憲)かな。

確実に言えるのは、これでワールドカップまでヨーロッパでスパーリング相手としての日本の評価が高くなったということ。
善戦をして、豊富な運動量できれいなパスサッカーをして、しかも最後にしっかり負けてくれるなんて、強化のためには最適な相手だね。

組み合わせ次第で1次リーグは通るレベル(20位程度?) というのが実力。
それでも、昔に比べればすごいと思うぞ。

それにしても、松木の解説(?)はいつも下品だね~
最初の失点のところ、ハンド・ハンドって騒ぐのはみっともない。
ああいったところでの反転の速さとか、どうしてそこにボールを供給されてしまったのか、といったところを指摘しないと・・・
まあ、だから監督失格だったわけだけど。

相変わらず、点を取られるとガタガタになるのだけは、何とかしてほしい。
0-3と0-1では、リーグ戦なのだから、次への影響が大違い。
点を取られたから、点をとりに前がかりになってカウンターを食らってというのは、まあ、世界中どこにでもある話だけど、同じ得点経過でも、いつも短期間でガタガタになって点を取られるのは、ナイーブ過ぎるね。

また、戦略的な交代の駒がいないというのも深刻。 せっかくの親善試合で6名まで変えられるのだから、もっといろいろやってもいいと思うのだが、あとはせいぜい、前田をFW投入するぐらいだね・・・あの状況では。

ただ、オランダも深刻だよ。実際問題としては。 コンディションの問題とかあるかも知れないけれど、前半はほぼ完封されていたからね。
あのまま引き分けでもしていたら、深刻な監督批判が湧き上がっていたかもね。

本田について少し。
まったく機能していなかったし、ボールもあまりもてなかった。どちらかというと、相手を壊しまくってました。
まあ、やっとオランダの2部上がりで活躍を始めたばかりなので、実力的には驚くほどではないということか。
それよりも、ちょっと新入りが入っただけで全体がおかしくなる岡田システムって、難しすぎません?  新入りのハードルがとても高いような気がする。
それって、形を変えたジーコの海外組とおなじでね?

二極分化

最近仕事で、自分のキャリアパスを考えるというテーマを与えられた。
(まあ、全員対象だったので、この老体にも命が下ったということですが)

なかなか、この年になるとキャリアパスというのは難しい。
何しろ、キャリアパスを考えるというのは、先が見えず、無限に可能性がある時に、自分の方向性を見つけようというものだから、先も見えて、可能性を拾うのが難しくなっている私には、ちとハードルが高い。

結果、少し真面目に、これからの世の中がどうなるのか、われわれの仕事はどうなるのか、といった考察が中心になりました。

そこで出てきた結論の一つが、世の中の二極分化ということです。

誰でもができて、簡単なものについては、極度の競争と価格の低下にさらされて、産業自体が簡単に崩壊するのが今の状況。
その一方で、簡単にまねができない、複雑で高度、高付加価値のものは、市場価値がますます高くなるのも事実。(販路が広がるということは購入側の競争が発生する)

端的な例でいえば、タオル業界。
今治はタオルの一大産地だったが、中国製などの安価なタオルの登場によって、壊滅的な打撃を受けている。 その一方で、デザイン性と触感でハリウッドセレブ御用達になったメーカは販路を拡大している。

IT業界でも、クラウドの登場によって、仮想化の進展によって、利用者のコストが劇的に低下し始めている。 それに準じて、サービスの価格低下もすぐやってくるだろう。人月の世界は、価格崩壊に巻き込まれ、大変なだけで賃金も安いというニュープアーを拡大生産する斜陽産業になりかねない。(IT業界は夢を持った若者から敬遠されつつあるのかなと少し心配しています。)
 その一方で、システムが複雑化していて、本当にできるエンジニア、設計者の数は益々減ってきています。 色々なシステムでの障害発生の話を聞かない日はないくらい。個々のエンジニアの守備範囲もどんどん狭くなってきているように感じられる。
日々登場する新しい概念・技術に対応して、しかも全体像を把握して正しい答えを出せるのは、だんだん難しくなっている。

価値のある、本物だけがより尊重される時代なんだな、きっと。
そして、何ができるか、何が得意か、自分に正直に耳を傾けることが大切なんだと思う。 う~ん、なんだ、好きなことをやれっていうことか。
(これを、アーチストの時代と呼んであげよう。)

まあ、私の場合は、過去の経験をビジネスにつなげることができれば、なんとかなるのではと思ってしまう。今のひとにはブラックボックスでも、中身から知ってるからね、年寄りは。何がどう危険で、どうすれば失敗するか、経験+感覚でわかるからね。知恵袋になるということですかね。

そう言っているそばから、五十肩ですよ・・・体力的に頑張りが難しくなっているのかな・・・まずは健康からかな・・・

複式簿記ってすごい

ジパング再来 大恐慌に一人勝ちする日本
三橋 貴明
講談社

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とても勉強になる+安心する本です。

日本国のバランスシートを示して、企業会計として考えた場合の日本の位置、現状を分析しています。
(健全すぎて、現金の持ちすぎ。もっと効率を考えて投資にシフトした方が良い → 今、本当の意味でのお金を持っているのは日本だけ?)

ポイントは、バランスシートも読めない(経済学の基本もわからない)評論家が多すぎるという指摘かな。 特に、国債残高の大きさを強調して恐怖心から緊縮財政を主張するタイプの評論家に対しては戦闘的です。

日本の国債は日本人が買っているのだから、家族内の貸し借りにあたり、いくら積み上げても問題はなく、むしろ金回りが良くなるから気にする必要はない。 日本国のバランスシートの健全性にもっと着目しろという主張は、説得力もあるし、たぶん正しい見方だと思う。

ただ、経済の強さを”破綻危険度”でみているのは、確かだけど、シビアすぎるかなとも思う。

国債残高が積みあがると、利払いを含めて予算の自由度が拘束されるので、あまり野放図な国債発行はやはりまずいと思うぞ。
・・・ ただ、いざとなれば日銀がお札をどんどん刷ってしまえば良いということなんでしょうけど。

たとえてみると、国債残高を気にするというのは、前借をしすぎると、手元のこずかいが無くなって買物ができなくなると言っているのに対し、何を言っているの、本当に必要だったら、家の資産を売り払って現金化したり、家の銀行預金から引き出せばよいじゃないかと言っているのね。

まあ、平和な日常であれば、小さな自分の財布の中身を気にしていてもよいが、昨今の経済状況はどこが国として破綻するかという状況なので、もっと”厳しい査定”に基づいて評価しようということかな。

フェイクマネーで積み上げたバブルが崩れて、借金だけが残った状態が今の世界の状況。 
本当にひどい状況なんですな、外国は。

この本を読むと、アメリカとイギリス(ヨーロッパ)のとても高度の暗闘があって、未だ世界最大の属国だったアメリカが仕掛けた経済独立戦争がサブプライムローンだったという陰謀説も頭によぎりますな。
それほど、痛手はヨーロッパの方が大きい。しかも財政の硬直性というEUの持つ欠陥をつかれている。
まあ、そんなに頭が良い人たちがいるとは思えないけれど・・・

それにしても、複式簿記は偉大だ。
今回、この本を読んで、改めて実感した。こういう風に使うのね。
もう一度勉強しなおしてみようかな。

グローバリゼーションは黒船であった

バカ太郎解散の結果、記録的な大敗北を自民党は喫した。
それでも、石にしがみついてでも、有力政治家は復活当選してきて、当初320越えという出口調査の民主党議席が結局308議席に留まったのはさすが・・・かな。

歴史に全く同じということはないことは百も承知で言えば、今回の自民党大敗は、明治維新の大政奉還・鳥羽伏見の戦いと同じ構図、歴史の転換点に見える。

それなりに安定して効率もよく平和な官僚組織を作り上げたという意味で、徳川幕府と55年体制は歴史の双璧をなすといえる。

最近の研究で、江戸時代の行政が思ったよりも効率的で極めて優れた統治システムであったという見直しが進んでいる。町奉行の絶大な権力と激務(過労死も多かったとか)、更に北町奉行と南町奉行による交代制による相互チェック、簡素で効率的な組織など、江戸幕府はベネチアやローマに並ぶ世界史上最優秀の統治システムだったかも知れない。(私がものを知らないので、他にももっと素晴らしい政治システムがあったとは思うが)

ただ、如何なるシステムも経年疲労による、その使命を終えるときがやってくる。
それが幕末の混乱から明治維新へとつながっている。

当時、勝海舟が活躍しているが、夢酔独言で有名な父親、勝小吉は街の遊び人、ほとんどやくざに近い人物。それが最後は幕府を代表して、無血開城の交渉を成立させている。逆にいえばそれだけ人がいなかったということだ。 
 人気の新撰組にしても、多くが農夫あがりで、ただただ剣が使えるというだけの得体のしれない集団。それが、上洛する将軍の警護のために結成されたという。 本来の旗本は何をしていたのか・・・。

自民党にしても、政官財のトライアングルによる強力な統治機構は、一方では腐敗の香りを漂わせながら、敗戦国日本を世界第2の経済大国、平和で文化的な最長寿国に導き、繁栄を謳歌していた。

しかし、かつて武勲によって禄を食むことになった武士階級が、官僚化してその本来の能力を喪失したがごとく、自民党の政治家も、政治家たる能力を喪失して利権の運搬人となり果ててしまったのが、昨今の状況ではないのか。

多分、黒船が来るまで、いや鳥羽伏見の戦いで徳川慶喜が逃げ帰るまで、幕府に属する武士は、自らの政権(仕事・権限)がなくなるとは思っていなかったに違いない。
毎日、過去から引き継がれてきた前例に従って、大過なく日々を送れば、子孫に自分の同じ地位とわずかな老後の楽しみが得られると考えていたに違いない。

このアナロジーを使えば、この先の世の中の動きが少しは見えてくるのではないかと思う。

まず、泰平の世を揺るがした黒船。 それは、ベルリンの壁崩壊から始まった東西冷戦の終結とそれに続くグローバリゼーションという名の”不平等条約”。
そして、その影響から発生する経済の大混乱。一部の商人は横浜での外国貿易で巨万の富をえるチャンスに恵まれる一方、物価の高騰によって庶民の生活は圧迫されて、その混乱が結局幕府を倒す。 これは、昨今のデフレと自民党政府の転倒と同じ。

そして、江戸幕府を終結に導いたのは誰でもない、決して将軍にしてはならぬと定められた御三家水戸家による原理主義的倒幕運動。
これは、そう、長年非主流の福田派で奇人と言われた小泉純一郎による自民党をぶっ壊す行動。(本当にぶっ壊してしまいました・・・)

最後の将軍は、神君家康の再来といわれながら、実に優柔不断で、実は最短任期であった15代将軍慶喜。 吉田茂の孫がいましたな、そういえば。

かつては犬猿の仲と言われた薩長が倒幕でまとまった雄藩連合。
これも、今の民主党の過去を調べれば、左派・リベラル・右派といった軸でくくれないほどバラバラな勢力が結集していますな。

で、実は勢力的には、薩長と幕府は差がなかったのに、あれよあれよの大敗北。内戦の長期化による暴利を望んでいた死の商人たちが歯噛みをしたという明治維新。
これも、”今でも”支持政党では第1党の自民党がなすすべもない大敗の姿に被る。

で、これからどうなるかといえば・・・

・社会システムの大混乱 → 約5~10年の経済・政治の混乱
・士族の商売(失敗) → 公務員の民間化と悲惨な末路
・版籍奉還や地租改革など大胆な制度改革 → 苦し紛れの大ナタ、制度改革
・富国強兵による不平等条約の改正 → グローバリゼーションへの過剰適応
・大陸への進出 → アジア外交の活発化、中露との衝突?

とまあ、ほとんど与太ですが、江戸は関東大震災によって滅んだと言われてます。逆にいえば、明治維新は統治階層には大きな影響はありましたが、一般レベルにはあまり変わりがなかった(丁髷がなくなってザンギリになった程度?)とも言えるので、少しの混乱と経済的困窮は覚悟が必要ですが、大きなところでは、変わらない(明日も東から日が昇る・・・)ではないでしょうか。

それにしても、大きな転換点に立っていることよ。