どうぶつしょうぎが本屋で売っていたので買いました。
早速、嫁と息子に渡して、様子見。
絵柄はかわゆく、ライオンの王様にたてだけのキリン、よこだけの象に歩と同じ動きのひよこ・・・これだけが成れて金の動きのできるにわとりになる。
これだけ、こまがたった4つ。こまには動きをしめすポチがついているので、難しいのは最初にこまを並べるときに、右がキリンということを覚えることぐらい。
将棋と違うのは、王様が入玉したら”タッチダウン”で勝ちぐらい。
ますも、3x4の12ます。
本当に3歳からでもできそうだね。
ところがどっこい、ものすごく奥が深い。
模様の張り方、こまの交換の損得、王様の位置取り・・・とにかく複雑。
油断するとあっさり逆転、すぐに詰められてしまうし、手待ちをして相手に先に攻撃をさせて優位を築くといった高等戦術が、あっというまに出てくる。
感覚的には相手のこまが使えるチェスみたい。
象さんが中央に張り出して頭をぶつけて膠着するのは、ポーンの動きみたいだが、象さんとキリンさんが連携してライオンさんを追い詰めるところは、金銀を使う終盤・詰将棋みたい。
象さんで追い詰めたところをするりと裸の王様が抜け出した時に、隅に王様がいたりすると間に合わなくてトライされて大逆転したり。
象さんが2枚そろうと銀矢倉のように縦・横のフォーメーションで面を支配できるが、銀と違って純粋斜めこまなので、お互いの効きがない状態になってしまい、安易に王手したら相手の王様にあっさり取られて真っ青・大逆転とか・・・
それにしても、すごいものを考えたものだ。
こまの数が少ないので、コンピュータによる完全解析ができる可能性が高いと思うが、このレベルでもできないとなると、取ったこまを再利用できる将棋の複雑さは限りがないことになる。
一勝負も短くて、バリエーションも沢山あって、将棋の面白さだけを濃縮したようなゲームです。
お勧めです。
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