ホーム » 世の中のこと » 新聞業界の悲鳴

ジャンル

新聞業界の悲鳴

読売ポッドキャストが今年で終了を宣言した。
当初の目的を達成したからというとってつけた理由と経済情勢を要因にあげているが、結局新聞の拡販には全く役に立っていなかったばかりか、収益性が望めないということも要因だろう。
相当数のユーザーが聞いているはずだが、散々広告を募集して、応募がハワイポッドキャストだけだったから、ビジネスとしては厳しい。

結局、沢山のアクセスをビジネスに転換するノウハウが見つからなかったということなのかな。実験は失敗したのだ。

かと思えば、北国新聞ではインターネット版の有料新聞を始めるみたいだ。
ただ、その価格が、従来の新聞と同じ程度というのには、椅子から転げ落ちるほど驚いた。(オーバーですね・・・ ^^;)

毎朝各家庭に配達される、物体としてもかなりの量がある新聞の購読料とインターネットで、配送料がほとんど無料の媒体が同じというのは、正気のさたとは思えない。
多分、インターネット版を安価にしたら、そちらにユーザーが流れて従来の顧客からの収益が圧迫されるという”自社都合”の論理で価格が決定されたのだろう。追い込まれながらも腰が引けているとしか言えないではないか。

USではもっと事態が深刻なのかもしれないが、例えば、International Herald Tribuneが毎日自動配信されて月$20。 読み切れない程の記事と、広告がなくてこの値段。円高もあるけれど、感覚的には半値以下。毎日$1以下なので、コーヒー1杯よりも安いのかな・・・。

嫁の実家の実家が秋田なので(実家は歩いて5分・・・)、秋田の地方新聞が、”安価”でインターネット新聞を始めたなら、購入してもよいかなと考えている。
何年か前に秋田に行って、新聞に普通の人の死亡記事が載っていたのには驚いた。
ただ、普通に購入するのと同じ価格では高すぎる。
ローカルな情報を発信すれば、今まで以上に広い範囲でユーザーを獲得できる一方、既存のパイを食い合う可能性があるので、どうしても及び腰なんだろうね。
年に何日かは、その地方の新聞が簡単に買えればよいかなと思うときもあるので、駅売りと同じ形態での購入ができるとよいとも思う。

まあ、大きな業態の変化に直面して、古いビジネスモデル(拡販に巨人と駅伝ですか・・・)にすがるしかない状況なのは分かるけれど、早く開き直って新しいビジネスモデルの確立にかける所がどこになるのか楽しみでもある。
そういったところでは、毎日新聞が共同通信の記事を使う(つまり、自前では記者クラブの取材をしない)という決断をしたらしい。 潰れそうで、過去の成功体験が少ない3番手、4番手が次代の主役になるケースがあるが、そうなれるかな?
どうやら、記者クラブに張り付いて、つまらない”大本営発表”を覚えてくることより、その時間を”好きな取材”に使ってよいということらしい。
毎日がひょっとすると開き直った第一号になれるかも知れない。

無料で人の良いサービスを続けられなくなったということなのだが、純粋に読売ポッドキャストの読み手の個性あるナレーションがきけなくなるのは、ちょっと残念。(最近は、聞き手を意識して全員女性陣になっていますが・・・)

それにしても、ポッドキャストでの番組配信なんて、どれほどのコストがかかるのか・・・ それも維持できないというのは、相当に厳しいのだな。
ただ、はっきり言えるのは、残念ながら、これで完全に”読売”というメディアが私の視野から消えるということだ。このPodcastをCloseしたからと言って、顧客が従来の新聞に戻ってくると考えているとしたら、あまりに能天気だと思う。
世界で一番沢山の新聞を配達しているという成功者であるが故に、方向転換は難しいのだと思い、同情を覚える。

元半世紀の読者より


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です