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ちょっとした仮説

いや、世界最大の共産国家 中国が、突然、資本主義に鞍替えするといったサプライズがあったらどうなるんだろうと思ってしまった。(情報、経済、政治が突然 インドやロシアレベルの普通の国になってしまったとしたら・・・です。)

急に民主化して、国を本当に解放したら、何が起きるんだろうか。
共産主義国が崩壊した例では、ルーマニアの様に独裁政権の強権支配が限界を迎えたり、東ドイツの様に閉ざしていた国境の一部が決壊して国民が逃げ出した始めたりと、何らかの締め付けが必要な状況でそれが崩れた時があげられる。
もう一つは、ソ連の時の様に、敗戦をトップが認めて統治機構が解体された場合。(大日本帝国も近いと言えば近いかな)

いずれも、追い詰められて、後には混乱が待っていました。

その一方で、特に前者の場合、そのままにしておくと国民が逃げ出す(国に魅力が無い)という状況がポテンシャルになっていて、それが国家崩壊の引きがねになっていたと思う。
(その点、北朝鮮は体制の変革が難しいのは、この点からも説明ができる。)

ところで、今の中国ですが、共産党を信じていなくて、人々が国外に逃げようとしている、という感じはありますが、(例えばこんな本ですけれど・・・)
そろそろ、中国人はお断りに世界が成ってきたときには、じゃあ、魅力ある国になっちゃえと、看板を掛け替える可能性があるんじゃないかしら。

今、中国のアキレス腱は共産党一党独裁による腐敗、非効率、社会整備の遅れ、人本主義、混乱といったもので、なんとなく巨大な幼児といった趣きがあります。
巷には中国崩壊論や脅威論が盛んで、バブル崩壊も秒読みといった論調まであります。
だから、日本としては中国が沈んで大迷惑をかけられない様にしてほしいと祈っている一方、そんな中国には当分追いつかれないといった優位感が潜在的にあると思います。

でも、あのソ連が突然、ロシアに変わってしまったように、今の中国が突然大明国や大漢国になることだってあるかも知れません。

今、中国を縛っているのは共産党一党独裁が崩れた場合の多民族による蜂起、独立、内乱といった国家秩序の崩壊への恐怖だと思います。
ところが、ダライラマと握手して、チベットは分離独立OK、ウイグルもイスラム国家になって下さい、でも用心棒として中国軍の駐留だけは認めてね・・・って決断したら、周囲を衛星国家に囲まれた緩やかな連合国家体に生まれ変われるわけです。
そんなにあちらこちらを手放しても、清朝の最大版図からは小さくなりますが、大唐帝国のレベルは容易に確保できるわけです。(広いな中国・・・)

それに、共産党一党独裁の旗を降ろすだけで、現在の党幹部は引き続き地方の有力政治家に生まれ変わるだけのことです。
(ただ、気をつけないと、藩閥で滅んだ唐末の状況にすぐなりそうですが)

昔より通信手段・交通手段が発達しているので、中央集権の仕組みさえきちんと作れれば、中国は巨大な連邦国家に成りえます。
そして、各地方が主導する大躍進の時代がやってくることになります。

経済を中心に、モデルチェンジが粛々と実は進んでいる気もするので、外交に変化がでたら意外と一気に体制を変えるかも知れません。

ただ、人間は怠惰なので、今までの体制を自分で変えるというのは至難の業です。
そこが日本のよりどころ(優位性の維持)であり、逆にバブル崩壊がトリガーになる気もします。

まあ、あくまで、仮説のお話。