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中世の復活

何故古代が終わったのかはローマ史学の大テーマだが、経済的には自給自足が可能になった事が大きいと思われる。(必要に迫られて、自給自足になったとも言えるが)

今インターネットの普及とパソコンの発達によって一人の(知の)生産能力が非常に拡大している。

従来であれば組織と言う名の人間ピラミッドが必要であった仕事が、どんどん一人もしくは数人のチームで実現可能になった。
たとえるなら、オーケストラから室内楽に主力が移りつつあるのだ。
表面的には価格低下デフレとして現れているが、根本には人間組織の小粒化が進行しているのだと思う。

統一による市場と生産規模の拡大、流通・交通の整備に伴う行動範囲の拡大がもたらした古代の繁栄が、より低コストでエコな自給自足の循環型社会の中世に移行した様に、再び分権・地域主体の世の中がこれからやってくるのかも知れない。