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珈琲店タレーランの事件簿

やっと読み終えた
長い期間読み続けて未だ読み終えていない本はあまたある。中には中学の頃から読みはじめているダンテの神曲のようなものもあるが、まあこれは挫折したというのが正しい。
しかし、タレーランは正真正銘、読み続けて(正確には持ち続けて)いた本で、続編が出れば買いで既に4冊あるのに、やっと1冊目を読み終えた。

美人バリスタがいれるコーヒーと謎解き。

面白い、が少し違和感がある。
事件の動機に不自然さがあると思う。
人間心理の深い部分を描こうとして、滑った感じ。

まあ、しかし、描かれている世界は美しい。薫るという言葉がぴったり。人物も情景も細かい蘊蓄も。
それだから、延々と少しずつ読み続けていられたと思う。

カバーのイラストも秀逸だが、イメージが固定してしまう危険性も。

まだ、3冊も残っているのは幸せなのか・・・

珈琲店タレーランの事件簿 岡崎琢磨 宝島社文庫
¥648+Tax ISBN 978-4-8002-0072-3