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あまり騒がれない大偉業

囲碁で井山7冠王が誕生!

素人だけど、中盤からの力量の差は圧倒的。
第3局も中盤まで優勢に見えたけど、粘られて2か所のどちから勝てればよかったのに両方負けちゃったから。
流石の井山先生も人の子、震えたかなと思った。

それにしても羽生さんの時に比べて、取り上げられ方の小さいことよ。

羽生さんの時は、阪神大震災で被災者となった谷川さんが7冠阻止というドラマがあり、
それでも翌年取りに来る羽生さんの執念の前にやる前から武装解除状態でしたね。

今は、熊本の震災直後だし、最後の砦を守っているのが”最年少”が話題だったけど逆に言えば貫禄にかけていた。
さらに、囲碁は中韓が強く、さらにはコンピュータが急速に強くなって、全冠制覇が即最強の証明にならないことが痛いところかもしれない。

将棋はしばらく3連勝4連敗はなかったのですが、囲碁は頻繁にありました。
それだけ、勝負がやってみないとわからないとも言えます。
その中で、タイトル戦18連勝とか、全7冠保持と圧倒的。
ただ、周りが弱いんでしょと思われるのがつらいところですな。
でも、大局観が優れていて、たぶんコンピュータよりも強い唯一の棋士だと思う。

プライベートの件も含めて、羽生さんとは対照的な星のもとに生まれていますね。
道策、秀策などと肩を並べる歴史的巨人の登場に今後の活躍を期待する。
ただ、ライバルがコンピュータでは哀しいではないか。

香川って不思議だね

ドルトムントが怪しい。

結果を出していた香川がトゥヘルともめているのか、干され始めている。
自由にさせてもらえれば魔法を使える香川と、戦略おたくのトゥヘルがぶつかっているみたい。
まあ、バイエルン相手に今までのやり方を捨てちゃった小心者監督さんだから、荷が重たいのかな・・・

 監督のむずかしさだよね。

何にもせず、モチベータに徹すればよいのだけれど、特に実績がない監督にしてみれば、”何もしない”勇気は相当ハードルが高い。 さらに、本当に”何もしなければ”、それは無能以外の何物でもない。

ドルトムントの場合、特定の選手に依存しない、バイエルン1強に対抗する”守備も強化”するコンセプトを長期的に植え付けようとしていて、結果的に香川を”干す”という決断をしているとすれば、状況は複雑。
前半戦は攻撃力で圧倒して失点の何倍も前の4人で取っていたのだが、それを信じられなかったのか、不安なのか、なんか元まんゆーのモイーズみたいに、ロングボールとカウンターの”弱者”の戦術に切り替えたいようだね。

でも、結論は出ているのですよ。 高額の放送権料やグッズが売れるスポーツ興行なのだから、楽しませて”面白いサッカー”をして、勝たないといけない。 ということは、方向性が間違えている。
3-2と1-0のどちらが良い? と言われての選択は国民性、サッカーに対する哲学の違いがでるところ。
(2-3と1-0でも2-3の方がいいと言いそうな日本。) 

それにしても、香川は取扱いが難しく、監督の力量をはかるリトマス試験紙のようだね。
なんだかんだで、メンタル的に楽なところで使って結局独走優勝したガム爺ことファーガソンは超優秀ということか。 

自炊(PDF化)のこと


部屋が少し片付いた気がする。
何しろ、床が見える。

今までは、本に埋もれて足の踏み場もなく積み上げた本を移動させるのが部屋の片づけだった。
まあ、要するに根本的には何も解決されていない日々でした。

抵抗はありましたが、本のPDF化に取り組むことにして数年。やっと床が見える所までやってきました。

①本をカット
 ここが神聖なる本を只の紙片に自らの手で突き落す葛藤の時、思い切りが肝心。
②紙片をスキャン
S1500を使って1冊が数分という高速処理。PDFファイル名に書名を使って保存。
 複数枚同時にスキャンすると検知してエラーで止まる優れもの。
③乱丁・落丁の確認
 ページ数の確認と見た目を確認。
 サイズがおかしいときはトリミング。場合によっては再スキャン。
④バックアップ
 このままファイルがなくなると”本”が消滅するので、2重3重にバックアップをします。
⑤ 紙片をまとめて紙ごみの日に廃棄。
 うちの所では 第1、第3木曜日。 5週目があっても増えないので隔週よりは少ない。

まあ、1日で添付の写真ぐらい、約50cmぐらいの本を処理できます。
何気にファイル数を調べると2500冊分ぐらいは処理しています。
それでもまだまだ床に積まれている本があるから・・・あのままだと床が抜けていたかも。

お陰様で、図書館を持ち歩く(NAS経由で外からアクセス可能)生活が可能になりました。
でも、なかなかPDF化したファイルを読みやすい端末やソフトが今一つなのが悩み。
純粋に読むためには紙の本の方が快適。読み終わったら自炊が正しいあり方だと思う。
また、OCRを使って文字データ化をするともっと面白いことになりそうだが、結構大変そう。
まだまだ、やることはありそうだが、まずは一山越えた感じ。

すごいボリュームです

衝動買いの結果がポロポロ届いてきました。

まず、シューマン全集 25CDのボックス。
正直伊藤恵のシューマニアーナを全部揃えたので(初期Versionの笑えるジャケットもあります)、ピアノ曲は全部ダブりになる上に、数少ない交響曲なども全集を持っているので、演者での違いを確認することぐらいで、改めて伊藤恵の素晴らしさを再認識することになりました。 まあ、200年目のご祝儀ということで・・・。

続いてコルトーの7CD。
封筒のかたちで届いたので、1CDを間違えて注文したのかと焦ったが、7枚ぐらいでは今ではこんなもんなんだねぇ。
早速聞いてみると、まあ、へたくそ。(^^;
アルヘリッチとかと比べたらいかんのはわかるけれど、音階などのタッチのばらつき、各所でのミスタッチ、当時から指が回らないと先生にも叱られ続けて散々だったらしいから、そんなもんでしょ。
ただ、ダイナミックな演出は新鮮。 どのメロディーラインを強調するか、消すか、テンポのコントロールによる色彩豊かでピークを作り上げる手法は、面白い。 楽譜に正確であることが優先される、出来てしまう今の演奏家には期待できない演奏かなと思った。ただ、彼によってショパンが蘇ったとまで言われちゃうと、当時はどうなっていたのと思ってしまう。
それに、7CDあるけどショパンは1枚だけなのも、ちょっと残念。

そして昨日ついにグラモフォンの111年記念セット前半55CDが届いた。
まあ、それはそれはすごいボリュームです。
ただ、BOXとしてはシューマンの25CDとほぼ一緒なのは驚いた。
ベートーベンの最後のピアノソナタが作品111であることにちなんだグラモフォン創立111年記念リリースだそうで、しかも全部で111枚のCDからなる集大成だそうで、なんだかよくわけがわからないけれど、すごい。
付録でついてくる小冊子にグラモフォンの111年が10年単位で解説されていて、これが結構面白い。
19世紀から2度の大戦を超えて生き延びてきたレーベルの歴史が少し誇らしげに書かれている。
なにしろ、エジソンの蝋管ドラム式に対抗してディスクを作ったところからはじまるのだから、レコードとクラシックの歴史そのものなわけで、フルトヴェングラーやカラヤンが”新人”としてうちではこのときデビューしたんです、と書けてしまうすごさ。 リヒャルト・シュトラウスが自作を振っていたりするわけで。
ものは、CDのジャケットそのままの紙の袋にCDがナンバリングされて演者のABC順に入っています。
今、これを書きながらiTunesに取り込み中ですが、まだやっとDomingo & Giullini まで、10枚目に入るところ。今日中には終わらないだろうな~。
第2セットの56枚は11月に入ってから、既に予約済み。
当分、CDは買わないで済みそうかも・・・ ほんとかな?

衝動買い・・・だって円高だもの

2週間ぐらい前に、ついつい衝動買いで、CDを大量に購入してしまった。
まだ4ボックスのうち1つしか届いていないが、全部来たらどうするんだろうか。

まずは、コルトーの演奏をしっかり聞きたくて、探し始めたのが運のつき。
全集が幾つかでていて、三千円ぐらいのが売っていたので、これにしようと、したところまでは通常のお買いもの。

ところが、そこで目に飛び込んできたのが、シューマン生誕200年の特別版の全集。
今年は、ショパンの生誕200年で色々と盛り上がっていますが、シューマンも生年は一緒なんですよね。
伊藤恵のシューマニアをやっと揃え終わった私には冷静に考えると、ほとんどの楽曲が揃っているのですが、オーケストラ曲と歌曲も入ってくるので、まあ、これも、5000円ぐらいだから、買わないと名折れだよね・・・とこのあたりでブレーキが壊れたらしい。

次に目に飛び込んできたのが、グラモフォンのセット。111年の集大成、特別版。
第1期、第2期の合計で111枚になるという代物。
そのリストを見ているうち、段々、感覚がおかしくなった。
どれも素晴らしい楽曲に演奏家、歴史的名演の一覧。それに、意外にダブりが少ない。(でも冷静になれば1割でも10枚は不要となるのだが・・・)
しかも、合わせて23,000円しかしない。
どうして、買わないでいられようか。

で、この4つのCD-Boxのどれを止めるのか、諦めるのか、ということになるのだが、
ブレーキが壊れた状態というのは恐ろしいもので、結局全部買うことにしました。

全部が輸入版ということで、一応、海外で購入した場合もシュミレーションしてみたのだが、送料以前に価格のレベルで日本で買った方が安いという驚愕の事実も、サーキットブレーカーを壊した原因だろうね。

グラモフォンの第2集はまだ予約中なので、まだ手元にはシューマンの全集 CD25枚が来ているだけ。
それでも物理的にも結構のVolumeがあって、今日やっとCDをiTunesにロードが終わったところ。
発端のコルトーは7枚ですむらしいけど、グラモフォンは全部で111枚ということだから、どうするんだろうか。
1枚10分でも1110分ということは、約20時間 データロードだけでかかる計算。
演奏を全部聞き終わるのはいつになることやら。
幸せな悩みかも知れませんが。

こんなところにも岡田の勝利

毎日暑いのに、8月に入るともっと暑いという話だ。
まだ7月が終わろうとしているのに、もう完全に夏バテで、まだワールドカップの夜更かしダメージが抜けていない感じだ。(それはそれで幸せな疲れだけれど)。

世の中もやっと通常モードに戻りつつあるが、注目の会長選が現職の犬飼会長の不戦敗に終わるという事件があった。
ワールドカップでそれなりの結果を出して2年での退任、しかも選出の場に本人が出てこなかったようだから、どう考えても普通じゃない。
70歳定年の内規をFIFA役員だから該当しないと、ほとんど江川の空白の一日ばりの屁理屈で小倉FIFA副会長の登場は、クーデターといってよいだろう。
(20年後、30年後、日本のサッカー界はこの出来事の意味を大事件として振り返るのかな・・・)

みんなあまり触れていないが、岡田監督は協会とも戦っていたと思う。
ただ23人のために ~岡田監督の戦い~
現場の監督としてはベスト16といった実現可能な”ノルマ”ではなく、夢や理想に近い目標を立てて、それにむけてチームをまとめるというのは良くある話で、ベスト4は”死ぬ気”を出させるギリギリの目標設定だったと思う。
ところが、それを”公約”として獲得賞金を予算に組み込むという喧嘩を協会は現場にしかけた。

TBSとの確執も、インタビューの拒否も、考えてみれば、日本サッカーを良くしようという気持ちの無い勢力との戦いだったのだな、きっと。 哀しいことに、その相手が協会の会長であり、多分名誉会長がそのお先棒を担いでいたのだから情けない限り。
大会前のバッシングも本来は協会が現場を守らなければいけないわけだが、そんな想いが、日韓戦の敗北直後の”進退伺い”に凝縮されていたんだな。

でも、そんな悲惨な状況とも戦って、1次リーグを突破して、ベスト16、得失点差+2で大会を終えて、数字・結果以上の高い評価を得たわけだ。

その結果を受けて、古くから岡田監督を信頼してきた”古い世代”が、今回クーデターに出たというのが私の見立て。

早速、会長が変わって、協会が機能し始めたと思うのは私だけだろうか。
次期監督の選定も、全面的に任せる一方、期限を設けて、経過報告を逐次とっている、いかにもコントロールしている有能な上司の姿が見える。日程問題にも早速取り組むみたいだし、AFCへの影響力もある(+ワールドカップの結果で発言力も)

大きな変化といえば、98年の時は二度と協会に足を入れないとまで言って、今回も大会後は農耕生活に入りたいとまで言っていた岡田監督が、サッカーの監督を辞めるとは言ってないと言い、協会の理事にもなってしまった。 今までは敵だったサッカー協会が味方に変わった瞬間なのかな。

それにしても、暴君の暴走を許す体質のサッカー協会は改革が必要だ。
川渕、犬飼と暴君型の会長が続くというのは制度上の問題もあるのではないか。
サッカーを愛する善人たちの集まりという暗黙の前提が、ビックビジネスになってしまい、保身と恐怖政治に走る輩が出てくる悪いシナリオ、可能性を考えておかないとまずい状況だ。
まあ、そういう問題を明らかにしてくれたことが犬飼前会長の一番の功績だね。
長沼、岡野系列につながるスマートな小倉会長に期待するところ大ではある。

異次元の戦い(ワールドカップ)

決勝まであと2試合になった。(唯一勝敗にこだわらない3位決定戦の中継がないのが納得いかないけれど。娯楽だけの試合をどうして流さないかな・・・)

準決勝でのスペインの戦いは異次元の戦いだった。
あのドイツが3つ以上パスが繋がらない。
スペインの読みとポジションと動きが良いため、最初にパスコースを制限されてしまい、パスが出ても、もうコースは無く、苦し紛れの精度の低いパスは、3-4人で囲みこんでいるスペインの守備網にひっかかってしまうという極めてロジカルなボール奪取の繰り返し。
一方スペインがボールを持つと、ポジショニングが良いために、複数のパスコースがあり、タッチの差なのだが、パスが通り、無理に飛び込むと簡単にドリブル、切り返しで抜かれてしまいピンチになってしまう。(そのため、途中から、ドイツ守備陣の積極性が失われるという悪魔の循環まで起きる始末。)
イニエスタに至っては、ドイツ守備陣が3-4人でがっちりマークしてもボールを失わず、その狭いパスコースを簡単に通してしまう。といって、パスコースに注意した瞬間にドリブル一閃、入れ替わって大ピンチとなるのだから、たちが悪い。 対面がレームだったから、猛威は”ボール保持”にとどまっていたが、守備の緩いアフリカ勢だったら大量点の状況だった。

特に、ゴール前の守備では違いが明らかだった。
ドイツはディフェンスが横一列に並んでしまい、その前のバイタルエリアでスペインをフリーにしていしまい、ちょっとボールを横に動かすだけでコースができて、危険なシュートを打たれていた。
一方スペインは、面での守備が機能していて、ドイツの攻撃は、スペイン守備陣の森の中でもがいても木(スペイン守備陣)に当たるだけで、効果的な崩しが皆無だった。(交代出場の選手がキーパーと1:1になったのが唯一のチャンス)

みんなアルゼンチンやイングランド、オーストラリアに4点もとって圧勝したドイツの攻撃力を過大評価していたようだ。基本ドイツはカウンターサッカーではまると強いがボールが取れないと打開が難しい。サイドのミュラーが居なかったことが攻撃に単調性につながったという分析もあるが、元々、イングランド戦での前半終了間際のバタバタといい、がっちり固められて先制されたセルビア戦といい、先行逃げ切り、弱い者いじめといった形で、実はゲルマン魂から一番遠いところに、いまのドイツ代表はある。マンガチックな例えだが、どんな相手でも必殺のクロスカウンターで沈める力がある矢吹丈が今のドイツの姿だ。(ドラマとしては面白いが、チャンピオンには今一ふさわしくないような・・・)

しかし、スペインにとっても、あのサッカーを7試合は続けられない。高い集中と運動量を続けて勝ち続けるのは物理的に無理だ。 ヨーロッパチャンピオンのチームを譲られたデルボスケ監督の最大の課題はそこにあったと思う。
不調のフェルナンドトーレスを使い続けた理由もそんなところにもあったのかも知れない。
(もちろん、復調して爆発する可能性もあるのだから、そちらを少しは期待しただろうが)
1次リーグから決勝トーナメント一回戦ぐらいまでは、バルセロナ風の高速パス交換を封印して、普通にポゼッションと固い守備で僅差勝ちで乗り切るというのが戦略だったのだろう。
結果、スイスの堅守の前に初戦を敗北するというのは流石に計算外だったろうが。

それにしても、レアルの監督だった人だけのことはある。 優勝するために最善のかたちを一番の強敵ドイツを相手にするまで温存するというとてつもない狸をやってのける。自分は前任者のシステムをいじりませんと無能で善良、平凡な監督を装って・・・。

そうなのだ。 どうも今回のワールドカップでは、1か月の大会を如何に勝ちぬくか、どう敵と”味方”をだますかという戦略についての分析がジャーナリズムを見る限り少ないと思う。
いやしくも、ワールドカップに出てくる代表監督が、そのレベルの考察なしにチームを率いているというのは考えにくい。(更に、我々が知りえないアンダーグランドでの情報戦、心理戦をしているはずだ。) もう少し、代表監督に対するレスペクトがあっても良いのではないかと思う。

あのマラドーナでさえ、きちんと対戦相手を分析して、最適な対策をうっている。
更に、その上に、チームメーキングに成功して、とても良いチームを作ったのだ。
ドイツとの対戦では分析と対策が外れて、逆に弱点を奇襲されての先制点が重くのしかかってしまい、ドイツ得意の戦場に引きずり込まれて最後はカウンターに沈んだわけだ。
今でも続投を支持しているアルゼンチン国民も単なるアイドルバカではない。みんながアルゼンチンチームが好きだったのだ。(わずかの差を不運と考えるか、能力の差と考えるかではあるが・・・)

その逆がドゥンガ。オランダ相手に別次元の前半を1-0で終わりながら、一番肝心な後半で規律が崩壊して逆転負け。規律を売り物にした代表監督が、一番力を発揮できるハーフタイムに”何を言えばこんな事態に陥るのか”という失態。実は、後半のプレーにしてからが、集中力の欠けたDFのプレーから入っている。そこにドゥンガの心理マネージャー・監督としての能力の限界を感じる。エマージンシー状況での対策の引き出しの少なさ、判断の甘さもある。 日本代表にドゥンガという声もあるが、私はNGだと思う。

話を戻そう。 デルボスケは優勝を狙って、7試合のプランを組んだ。
では、岡田Japanだが、ベスト4が目標だった。 ここで注意して欲しいのは準決勝進出が目標ということは、ベスト8での戦いに勝つまでが想定シナリオ。つまり、日本は5試合のプランを組んだはずだ。敗戦後、岡田さんがもう1試合このメンバーに戦わせてやりたかったというのは、情緒的なコメントではなく、”当初のプラン”と違ってしまった”懺悔”のセリフではないかと思う。
そうなのだ。彼我の実力差、StrongPointとWeekPointを分析して、のびしろを考慮して、到達可能な目標としてベスト4を”本気”で岡田監督は狙っていたのではないか。単なる気分やかっこいい目標設定のためだけにベスト4を掲げたのではない。緻密に分析した結果、ベスト4(準決勝進出)が実現可能だと考えたから、表明したのだと思う。
守備的なチームを作って善戦することぐらい、1998年のフランス大会で経験済みだ。
しかしベスト4となるとトーナメントで少なくとも2試合は勝たなければいけない。
そのためには、1次リーグで無失点記録を作ったスイスのようなディフェンスの強いチームや、北朝鮮に7点をとったポルトガルやスペイン、ドイツといったトップレベルの攻撃力のチームに終わってみて1点余計にとって試合をCloseしなければいけないわけだ。これは、普通に考えれば”あり得ない”目標・結果だ。極めてハードルは高い。(昨今の守備戦略の充実によって得点自体がとりにく状況なので、なおさらだ)
岡田Japanは、それだけの攻撃的なチームを作ることに準備期間のほとんどすべてが費やされたといえる。(柱に想定した俊輔が機能しない・劣化という想定外はあったが・・)
そして、結果的には岡田監督が考えていた攻撃的なシステムは発動することなく大会を去ることになったのだ。

思い出してほしい。 ジョホールバルの時、岡田監督は、FW二人を交換するという博打を売って、城の同点ヘッドを呼び込み、延長から岡野を投入することでフランスワールドカップの切符を引き寄せた。
今回の決勝トーナメント1回戦も、状況はほぼ一緒だ。(ゴールデンゴール方式で1点取れば終わりの延長戦といった違いがあるが・・・)
また、採った交代策もほぼ一緒だ。より一層、守備で立ち上がり、攻撃のメンバーを投入して延長で勝ちにいくというメッセージは明確だったと思う。
ただ、年齢かね、あの思い切りのよかった岡田さんが、今回は対応が遅れた。とった手段は適切だったと思うが、総てが後手後手だったと思う。
その結果、”疲労の蓄積”で、交代策が機能せず、PK戦に持ち込まれたわけだ。(後半から中村憲剛の投入があってもよかったし、FW投入は延長開始早々でよかったと今でも思う。)
そのあたりが、覚悟がたらなかったといった岡田監督の反省の言葉に表れているのかも知れない。
また、疲労のマネージメントということでは、決勝トーナメント1回戦というのが、ギリギリだったのかもしれない。(何しろ、ベスト16に他国で進出したのが初めてだったのだから)

今回、ベスト16でPK戦負けという経験をした。
しかし、はっきり言えば、これはドイツ大会で経験すべき内容だった。
コンディショニングの失敗で1次リーグ敗退というのは、やはり”何故ジーコ”だったのかということに行きつく。Jリーグを立ち上げたまでは素晴らしかったが、会長としては問題だったと思うぞ、川渕三郎は。

結局、日本はPKで負けた。 その結果、予定したいたはずの攻撃仕様の日本は実現することなく大会を去ることになった。
つくづく俊輔は運が無いと思う。
結局、当初のプラン通りマリノスに移籍が最初のタイミングで実現していればとか、エスパニョールの主将が顕在でパスサッカー中心のチームであればとか、大会前にねんざをしなければとか、ボールがジャブラニではなく今まで通りであればとか、レバタラのオンパレードだ。
どう考えても”ついていない”選手だった。

結果的に、岡田監督も、運気の落ちている俊輔をはずして、本田中心のチームを選択するなど、勝負師としての勘の良さもうかがえる。
ただ、終焉の試合が忌み嫌っていたTBSだったというのは、岡田監督も笑えない運命の皮肉だと思う。

そういえば、TBSを含めて岡田監督はメディアと冷戦状態だったが、TBSを筆頭にサッカーを潰しにかかっていたメディアの圧力を明確に意識していたのだと思う。
その一方で、代表監督の役割として選手を守り、作戦・情報を秘匿して、結果を手にするということがある。 ある時点で、メディアは有害であり、チームメンバーだけを、いかにサポートするかということに判断を固定して、それからは代表強化に専念したのではと思われる。
まあメディア対応含めてそれだけ本気だったと言うことなんだな。

考えてみれば、岡田監督はつまらない監督だ。
背伸びをすることもなく、できる範囲で、選手の今ある能力以上の戦闘力を引き出し、緊急事態に逃げることもなく、常に日本の救世主として結果を出し、攻撃を標榜しながら、結局は守備重視の良いチームを作って、ステップを1段1段着実にあがって、今は当初のプラン通り退任が予想される。

そんな岡田監督が、大好き。

ブルーレボリューション 青の衝撃(日本代表のベスト16に寄せて)

ワールドカップはベスト16が出そろった。(先ほど韓国が脱落して15になっているが・・・)

ざっと16カ国を見てみると、南米勢が全部生き残ったということがサプライズではあるが、なかなかすごい国が残っている。ヨーロッパは優勝候補に挙げられていたスペイン、オランダ、イングランド、ドイツ、ポルトガルにまさかのスロバキア。 北欧勢は全滅、東欧勢もスロバキアだけという結果に終わった。
あとは、アメリカ、メキシコにアフリカからガーナだけ、それに日韓という状況。
昔はボラ・ミルティノビッチの魔法ではないが、びっくりするような弱小国がベスト16に進んだものだが、今回は結果的に弱い国は無い。(フランスとイタリアが脱落したというのに・・・)

全体をみても、レベル以下だったのは北朝鮮だけで、あとは、簡単に勝てる相手は居なかった(フランス?)と言える。ほとんどの組が最終戦まで持ちこされて、どの試合も緊迫した良い試合が続いている。かつてのように、GLで調整してトーナメントから本番といった余裕のサッカー大国は無くなった。
確かに、ボールと高地と荒れたピッチでだらだら蹴り合いばかりの凡戦も多いけれど、それも含めて勝負としてはギリギリの戦いが連日繰り広げられている。

そんななか、日本戦を見慣れた目で、他の国の戦いを見たときに、軽い違和感を感じるようになった。
どの国も守備が甘いのだ。
ボールをもった相手にプレッシャーがかからず、止めるにはプロレスまがいのタックルを見舞ってファールで潰す。 (その結果、与えたフリーキックはホームラン。)

ところが、日本の場合はチャレンジをしないで2枚で挟み込んでパスコースを消してしまう。
基本がDelayだから、接触プレーも少ない。危険なエリアでシュートを打たれなければOKという守備。
苦し紛れのセンタリングはCB二人が前で競り勝ちこぼれ球をバランスされたMFが拾ってパスをつないでの速攻に切り替えて、厚みのある攻撃を実現している。
どちらかというと、相手にボールを持たせて、守備主導でコントロールをする逆ポゼッション重視の戦略に見える。
(かつて日本がアジアで対戦相手に採られた、専守防衛の固さを知っているので、相手を横パスばかりの中村俊輔に追い込む作戦といれば冗談が過ぎるか・・・)

その結果、日本は極めてファールの少ない”イエローカードで出場停止”のリスクも低い国になっている。

オランダが1974年にトータルフットボールで登場した時に、世界が驚いたのは流れるようなポジションチェンジによる攻撃の革命だったが、今回の日本は次から次から高い運動量で選手がわいてくるディフェンスで革命を起こそうとしているかも知れない。(目立たないけれど、実は・・・)

先ほど見たウルグアイの試合でも、1点で逃げ切りを図ろうとしてずるずる後退するばかりのディフェンスを採用、たまらずパワープレーで作られた隙を韓国に決められた。(そのあと、コーナーからギリギリのスーパーシュートが決まって勝ったのは流石だが・・・)

さすがにスタメンを変えないで第3戦を迎えたとき、だめだと思ったが、憲剛システムにへんこうすることなく、勝ち切ってしまった。先発固定でいけるとこまで行く作戦か?
新たに人を投入するのが間に合わないので目標をベスト4にしているとしたら、相当な策士だ。

先ほど韓国が雨の終焉(2002年の宮城の裏返し?)を迎え、オーストラリアが初戦の大コケで敗退と、日本が歩んできた道を続けているように見える。
そうやって長い期間でならせば、機会も平等ということだろうか。
この後、チョン・モンジュンが日本を勝たせないための審判買収をしないか心配ではあるが、あと少しの大会を楽しみたいと思う。

ただ23人のために ~岡田監督の戦い~

ドログバを壊してしまったのはとても恥ずかしいことだが、日本代表は順調にワールドカップの準備を進めているようだ。
報道もひどいし、洗脳されている輩が巷には沢山なので、ムードは史上最低の代表といった趣きだ。
ただ、そこまで弱いか?と思う。

岡田監督は、対戦相手と戦うまえに、日本協会と闘っているように見える。
・ベスト4を目標にするのは、少し達成が難しい目標を掲げるという意味で至極まともな目標設定だと思うが、それに対して4位で獲得する賞金を予算化するというのは”考えられない暴挙”である。
支援ではなく足を引っ張っている以外のなにものでもない。
・このチームの心臓は遠藤だが、全然ペースが上がってこない。どう考えても悲惨な日程の犠牲者だと思うが、その調整を協会がおこなっていたとは思えない。(むしろ、休ませない方向でノルマを課していないか疑う)
・岡田監督とTBSとの関係がこじれている。そもそも、TBSはサッカー関係の番組を滅茶苦茶にしたり、取り上げるときも意図的に悪い場面を選ぶなど、”野球脳”と揶揄されるほど、会社をあげてサッカーを潰そうとしている放送局である。その延長上に無礼なインタビューがあって、取材拒否があるのだから、協会は本来全面的に代表と代表監督を守るメディア対策が必要だが、それに取り組んでいるようには見えない。どちらかというと、契約を盾にとって、岡田監督を責める側にまわっている。
・オシムの継承を強いたこと。 監督招聘の時点でこれほど無礼なこともない。 一方では緊急事態だから、頼れるのはお前しかいない、と加茂の時と同じ方法をとって(あの時も、川渕だったらしいな~)、口説き落とし、その一方でオシムの継承、つまり規定路線を守らせて、ジーコ以来の代表監督選定の分析を許さず、情報操作の一環として代表監督の手足を縛る方策をとっている。 → オシムも結局、守られていたとはいえないが、なんとなくあの時の人選は正しかったというムードに持って行っている。

その延長線上に、韓国戦の連敗後の進退伺いがあると思う。 この時点で監督を更迭する度胸が無いことを見越して、”あなたも色々と言われますよ”と最大限の嫌味ですね。

もう、この時点になれば、どういうフォーメーションで来るのか、誰が先発するのか、どんな戦術で来るのか日本は全くわからない状況になっている。それこそが、”スカウティング”がしにくいとても良い状態にあると思うのは私だけだろうか。
(俊輔も本田も先発しない憲剛システムで来ると私はひそかに思っているが)

岡田さんは本気でベスト4を目指していると思うのですよ。 昔と違って、日本も代表をまとめてトレーニングする時間が限られるというジレンマに悩まされる、普通の国になったのだなと思う。
その中で、代表レベルでの共通理解の無い・弱いチームを率いて戦うのだから、育成やセレクションをする余裕はない。(元々2年しか時間がない)
層が薄いのだから、中澤が衰えてしまうことも、トゥーリオがディフェンスを覚えることが無いことも、二人がどちらかけがで使えなくなることも、総てリスクと捉えて、その賭けに打って出て、トゥーリオ以外は賭けに勝って本番を迎えることができそうだ。(その意味でも強運の持ち主)

また、このチームは実は得点が採れる攻撃的なチームに仕上がっている。
しかし、残念ながら、守備力は整備できなかった。 0-1で負けることより、 3-2で勝てる可能性にかけたチームと言える。
ただ、得点は偶然の要素が高い。完全に崩したシュートもポストを叩いてしまえば0点。つまり、このチームは幸運が普通以上に必要なのだ。
弱いチームが乱打戦・混戦に持ち込んで、終わってみればちょっとの幸福分だけ1点勝っているという弱者の戦略をとっていると思う。
ただ、玉砕覚悟で全力を出しつくすというのは、日本人らしい(かつての?)と思うし、見る側からはきっと、面白い(たとえ負けても)試合の連続になると思う。

そして、岡田監督は、帯同している23名の日本代表だけに目を向けた戦いを今続けている。

メンバー発表 驚きはなかったね

それなりに注目もあつまったみたいですが、さほどサプライズもなく、予想されたメンバーが選ばれました。
岡田監督は朝まで悩んだということだけど、石川と大久保、森本と達也の比較かなと思います。

やはり、武藤さんのブログ でも、この二人が上がっていますね。
とても素晴らしい文章なので、私の出る幕ではないですけれど。

今回は、チームの和、チームとしての戦いといった形で、選手のコメントからも”チーム”についてのコメント、フレーズが多いように思います。
勉強家の岡田監督らしく、組織論、モチベーションマネージメント といった、チームビルディングの手法を代表にも使っている姿が目に浮かぶようです。

遠くて、危険で、うるさくて、時差も厳しい大会になりそうですが、みんながいうよりは期待してよいのではと思っています。

カメルーンとオランダには 1勝1分けはできると思います。
このグループ最強はデンマークですよ。 1勝1分け1敗で、抜けられるかな・・・

ただ、想像以上にディフェンスが弱いので、全部の試合がガーナ戦みたいになりかねない。

岡田監督は前回がリアリズムからのコチコチのディフェンス至上主義で総て僅差の3連敗だった上に、出身がディフェンスだから今度も5バックで固めてくると考えていると、大間違いだと思います。 今度こそ、後先考えず打ち合いのゲームを挑むと思うし、そうして欲しいです。2002年の時のセネガルみたいなイメージですね。

元々ディフェンスの哲学が無い国民性で、楽しいサッカーが大好きなのだから、オランダ、フランス系統の華麗で美しく”勝てない”サッカーを披露してほしいと思う。
運が良ければ、勝ちあがることだってあるだろうし。
攻めるんだと意志統一されていれば”ザル”のディフェンスで失点を食らっても跳ね返す気力が出てくるというものじゃありませんか。

なにより、もう予選敗退して大会に参加できないといった失うものがある試合では無いのだから、岡田監督がまとめ上げた戦う集団による本大会でのサプライズを期待しています。