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ギリシア人の物語Ⅰ 民主政のはじまり
本当は全部読んでから書くべきで、買って数ページ読んで書くのは反則。
でも、書きたかったのは、なんで塩野七生はカエサルかアウグストゥスでローマ人の物語を止めなかったのかというはなし。
ボルジアやベネチア、フィレンツェなど中世イタリアを描いていた頃が作家としての頂点だったのかなと思う。 ローマ人の物語をライフワークにしたかったこと、特にカエサルを描きたかったことはわからないでもない。 しかし、そのあとは、義務感で書いていたのではないか、そのために、他に書くことができたはずでは、と思ってしまう。
(どうせなら、東ローマを滅亡まで書いてくれたほうが面白かったかもという矛盾したきもちもある・・)
それだけ、待っていた作品が出たということでもある。
ヨーロッパはグレコローマンとキリスト教とゲルマンが融合して出来たと習ったことがあるが、今でもローマの末裔はイタリアをはじめ各地にいるが、”偉大な”ギリシア人の末裔は、どこにもいない。
その失われた幻影を如何に描くか、興味がつきない。(最後まで完走を願う)
ギリシア人の物語 I 民主政のはじまり 塩野七生 新潮社
¥2800+Tax ISBN-978-4-10-309639-9
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