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ポリーニについて
マウリツィオ・ポリーニが亡くなった。
私にとっての三大ピアニスト(ブレンデル、アルヘリッチ、そしてポリーニ)の一人。
私の生まれた年にショパンコンクールの一位を獲得した逸材、コンクール後も研鑽のためにコンサート活動を中断した学究肌で端正という言葉が一番似合うピアニスト。
ショパンのエチュードは決定版と言われていて、GrammophoneのRedシリーズでも採用されている。
また、ショパンのポロネーズ第5番 を個人の力で名曲のレベルまで引き上げた功労者。
ポロネーズといえば軍隊、英雄、幻想の3曲で決定的でしたが、ショパンコンクールでもポリーニが演奏、その後もしばしば演奏することで、5番嬰ヘ短調が名曲の仲間入りをしたのではと思う。
ここでは、もう売ってないかも知れないけれど、ショパンコンクールの音源を紹介します。
栄光のショパン・コンクール2
ポリーニにアルヘリッチ、オルソンの若き日のショパンコンクール音源で、お薦めです。
ショパン以外にもベートーベンのピアノ協奏曲、シューマンの交響的練習曲など素晴らしいレコーディングが残っているが、特筆すべきジャンルに現代音楽・20世紀のピアノ音楽がある。
ここでは代表的なセットを紹介。
20世紀のピアノ音楽
ストラビンスキー、プロコフィエフ、シェーンベルク、ウェーベルン、ブーレーズ、バルトークの曲からなるCD3枚のセット。(最新だと類似の4枚組とかになるかも知れない。)
確かな解釈による良質な演奏により、難解な現代音楽を鑑賞できる稀有な録音です。
もはや20世紀の音楽は現代音楽とは言えないのかも知れないが、十二音階や無調といった行くところまで行ってしまった音楽への入り口としては良いのではと思う。(良い演奏であれば”なんじゃこれ”とはならないものです)
改めてポリーニの発売されているCDをAmazonで見たが、ジャケットに見たことない年老いたポリーニが多数出ていた。 私の中のポリーニは若々しいイメージのままで、自分の中では時計が止まっていたのかな、本当に”20世紀のピアニスト”だったのだなと思った。
20世紀が終わって四半世紀が過ぎようとしているのか・・・と改めて思う
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