別の記事にも書きましたが、日下公人さんには、その視点の鋭さ、ユニークさにいつも脱帽しています。
通常の人と違う結論・予測を導くのは、より真実に迫る方法論、手法を持っているのでは、と思います。

まず、ものすごく客観的です。通常は、心理的なフィルターがかかってしまうような問題
（例えば、日本の現在の経済状態、中国との関係などなど）に、全く違う視点から分析を加えます。
　多分、仮説と検証、マクロの視点、ミクロの視点といった、本当の統計の見方を習得されているのだと思います。
分析を客観化する発想法の工夫といったこともしているのではと思います。

また、その一方で、情報の取り方が、普通じゃない。　一般の情報、いわゆる庶民の感覚情報をきちんと取ってきている。
　メイドさんから情報を聞き出せば、ワシントン支局の記者連中よりも詳しい内情がわかる・・・という発想もすごいし、実際に聞きだしている、その実行力もすごい。

多分、昔、長銀の調査室などで、手法を知って、本来の洞察力、好奇心から、技法として洗練されたこと＋各方面の要人とのコネクションを構築した結果 からではないかと思う。（良い情報源と優れた情報収集・分析技法）

所詮は、人が動かしているので、隠されている動機や目的を理解してしまえば、どんな未来も予測できるということなのかもしれない。
（この日本を元気付けたいという、まっとうな動機も後押しになっているかと）

日下氏の著作内容（金の卵）にも、毎回感嘆するが、その手法（卵を産む鶏）に敬服している私です。