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久しぶりに面白い試合でした(早稲田vsトヨタ)

早稲田がトヨタに勝ちました。
 最後の5分ぐらいは、ゴールラインを背に、怒涛の攻撃を、鋭い飛び込みの守備で撥ね返す、早稲田の見事な守備に、昔の早明戦全盛時代の記憶が蘇りました。
本城・吉野の早稲田を藤田の明治が徹底した局地戦に持ち込んで破った雪の早明戦とか、あの頃は、プライドとプライドがぶつかって、ひたむきな試合が多かったと思う。無名の素人集団を猛練習で鍛え上げる慶応とか。

 結局、ルールの変更とかもあったかも知れないけれど、あの頃の方が日本と世界の差が小さかった様に思う。
それが、社会人のスペック向上に走る様になって、日本では大柄、世界ではミニチュアという形のチームが増えて、勝てなくなったここ15年ですね。
(プロ化・ビジネス化によって、急激に進んだ世界の進歩についていけなかったというほうが正しいのでしょうが)

 今回の早大勝利の影に、日本ラグビーの復活の鍵があると思います。
個々の力で負けない(勝つ必要は無い)ところまで強化できれば、あとは情報戦に持ち込めれば、勝てるのではと思います。緻密な分析を行い、その分析結果を実際の試合に活用する器用さは日本は優れていると思いますので。(情報戦に負けた、太平洋戦争ということもあるので、100%言い切れませんが)

 でも、一番大切なことは、”勝つ”という目的を設定して、皆をその方向に向けて一体化するマネージメント能力ですね。(少なくとも、指導者のモチベーションの違いが、結果に出たように思う) その意味でも、リーダーは重要です。

来期、清宮監督はサントリーに移るという。攻守ところを変えることになります。
今期の早稲田があだ花になるかは、大学勢の指導者の心一つだと思う。