中国壊死
宮崎正弘・宮脇淳子による歴史からみた中国の診断。
一番残念なのは、これからどうなるかのシナリオ・シュミレーションがあまり書かれていなかったこと。 まあ、二人のことだからか、知っていることや考えは持っていると思うが、この程度の書籍にはもったいないし、怖くてかけないよね。
それ以外は、期待通りの”新たな”知見に満ち溢れている本でした。
特に、かつてのモンゴル・元朝と今のモンゴルとは連続性が乏しいということや、みんなが期待(?)するほど満州・ウイグル・チベット・モンゴルが決起して中国が漢民族の本来の領域に分裂するのは難しいといった”地に足がついた”評価も一読の価値あり。
まあ、バラバラにならないから、内側から壊死するわけだね。
カタストロフィー理論というのがあって、不連続な変化がどこで起きるかはわかる方法はないというもので、それをネタにロバートゲラーが地震予測は無意味と噛み付いていたのを思い出した。 もうすぐ倒れるのは分かるがいつ・どんな形で倒れるかまでは分からない崩れかけの煙突みたいなもんなのだな、中共は。
それにしても、20世紀最大の民族浄化はナチスではなく、中共でしかも現在進行形。 明治の御代まであった大帝国清朝を作った満州人は消されてしまった。
中国壊死 ビジネス社 ¥1,100+Tax
宮崎正弘・宮脇淳子 ISBN978-4-8284-1851-3
世界は邪悪に満ちている
日下さんと高山さんの対談集。
まあ、日本に生まれて育ったことがどれだけ幸せなことであるか、世界は如何にひどい人たちが、悪意を持って、略奪を繰り返していることか・・・
この二人に話させると止まらない止まらない。
人種差別とキリスト教に基づき、寛容とまったく逆に位置する西洋列強の、そして究極のアメリカの本性を抉り出している。 敗者は奴隷化と殲滅。九属皆殺しの中国とは西部開拓という名の無法者たちの末裔アメリカとは共感することが多いのだろうと思う。日本の様に話せばわかる、共存を考え、いずれ統治するのだからという民を撫す思想とは相いれない。 最近それでも、日本の良さを称賛するまで海外がレベルが上がってきたと思うべきか。
ここに書かれていることを理解しておくことは大切なことだと思う。
防犯には犯罪の手口を知っておくことが重要なように。
直言・本音対談 世界は邪悪に満ちている だが、日本は……。
日下公人・高山正之
ISBN978-4-89831-730-3 WAC ¥900+Tax
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