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至高の音楽

無性に書かれている曲が聞きたくなる。 そんな本です。

めちゃくちゃおもろいおっさん というのが、テレビ等でみる百田尚樹のイメージだ。
いうことが極右、国粋主義者、めげない、折れない、タブーは一切なし、止まることなくしゃべり倒し、儲けること・本が売れることが大好きという俗物根性丸出し、でも作品は名作・大作が目白押し・・・。コーヒーを浴びるように飲んで書きまくったバルザックのような大作家が突然この世に出てきた観がある。

そんな百田尚樹の創作の舞台裏を自己紹介しているのが、この本。

何かに集中するとき、何かを生み出す時、人は音楽に包まれていたい生き物だと思う。しかも、圧倒的にクラシック。
歳をとってから作家デビューをした百田尚樹にとっては、音楽の蓄積がいかに良い下準備・助走になったことか。

驚くべきは、彼のクラシックに対する造詣の深さ。下手な評論家よりも深く、かつ面白い。 同じ曲でも、本当にたくさんの演奏を聴いている。 普通は2~3枚が良いところだが・・。しかも、本格的で音楽理論に基づいた評価・分析。 いったいこのおっさんは何者だ。

それにしても、自分のコレクションでカバーできてない名曲がこんなにもあったとは・・・。

至高の音楽 クラシック「永遠の名曲」の愉しみ方 百田尚樹
PHP新書 1021 ¥780+Tax ISBN-978-4-569-82977-7