軽い皮肉のタイトルですが、ゆとり教育が廃止になって、家の息子は宿題沢山になって四苦八苦です。 その一方、今年就職の甥っこはゆとり教育の第1世代らしく、大変だと言ってました。
でも、逆説的ですが、ゆとり教育をやって良かったのかなと思います。
みんな、日本の競争力は教育にあると考えていたから、観念論の暴走したゆとり教育については、危惧する声が多かったと思う。
で、実際にやってみて、学力が本当に落ちてしまった。
これで、理想論を振りかざして教育現場から”量”を削ろうという暴論は出てこないことだろう。 それに、国としては傷は浅い。まだまだ昔のやり方を現場が覚えているので、すぐに元に戻るだろう。
その一方で、ゆとり教育世代にも期待しています。
これからはユニークな発想を出して、オリジナリティで食べていかないといけない。
その時に、余裕を持っている人間がいることがとても大切だ。(人生にも余力がのこっていると、ゆとり教育世代には期待しています。)
社会の強さ、健全さは多様性をどれだけ確保できるかにかかっていると思う。
失敗した経験を持っている人間の方が後で伸びるように、日本という社会もゆとり教育の失敗で伸びる可能性を手にしたと考えたい。
そもそもこの発想は、オバマ大統領が第二のジミー・カーターになるのではという見解を知ったときに浮かびました。 アメリカも経験の浅い国ですが、カーターという失敗を知っているというのが、強さになるのかなと思った。
それに、今の日本を支えている(?)団塊の世代なんか、終戦直後の大混乱のなかで教育がぶれまくった時代に育っているわけで、それに比べればゆとり教育世代も可愛いもの。
だから、胸を張って、社会に旅立ってください。 (第一世代の甥っ子に激励もこめて)
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