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島田紳助について

島田紳助が暴力をふるって、無期限の謹慎に入った。
レギュラーを多数抱える売れっ子なので、代役を立てたり、色々大騒ぎになっている。
また、相手の頑な態度や帰国子女であるとか、横山ノック事件で活躍の辣腕弁護士が弁護に立つなど話題に事欠かない。

何が原因か

ただ、何故彼が切れてしまったのかという点について、あまり触れている人は少ない。
元ヤンキーだったからといった性格を理由にするもの、吉本の厳しい上下関係と合理的なマネージャ女史の考え方の違いといった、色々の原因を推測している。
ただ、それらの分析は、島田紳助という多彩なキャラクタを持つ成功者が破滅への衝動的行動をとらせる理由には弱いのではと思う。

私も島田紳助の番組を良く見ているが、ふと気付いた点として、最近の彼には危うい笑いが増えている様に感じる。 余裕の無い笑い。 元々、少し引いて、当意即妙な受け答えで、全体の気持ちを掴んでしまう、天才的司会者であると思う。 それが、ここ数ヶ月、ゲストや自分自身のいじり方に余裕がなかった様に感じるのだ。
特にバリバリバリューでの、京都市長への物言いなど、市長立候補宣言がマジではないかと、引いてしまった。(島崎和歌子のいじり方なども少し異常・・・色々な過去があるんでしょうが)

金属疲労?

それを考えると、人間として、とても疲れているんだろうなと思った。
毎回・毎回・水準以上の成果を求められて、常に勝ち続けて着た売れっ子コンサルタントが燃え尽きるのと少し似ているかなと思う。(少しITが入った
久米宏が、ニースステーションを辞めて、何もしないで、旅行だけしていて、生きていてよかったと心底思ったという話を思い出した。 毎度・限界に挑戦して闘う日々は相当厳しいのだなと思う。

島田紳助は、40代後半だったと思う。まだまだ無理が利くだけに、肉体的・精神的にきつくなってくる時期だ。
売れっ子の彼には、仕事を減らすという選択肢はなく、ギリギリに張り詰めた状態であったため、ちょっとしたことで切れてしまったのではと思う。
無期限の謹慎に入ったという事を聞いて、最初はすごく落ち込んでいたのかなと思ったが、これをきっかけに自らオーバーホールに入ったのかなとも思う。そういうしたたかさがある御仁だと思うし、また、そうあってほしい。
そういえば、師匠に上岡竜太郎という良いモデルが居たっけ。

ビートたけしも、Friday襲撃事件があり、バイク事故で生死の境をさまよって、映画監督として復活した。紳助も、政治なんかに色気を出さず、また別の新しい側面を見せて活躍して欲しいと思うし、そのための充電期間になればと思う。

それにしても

ハチャメチャな私生活を売り物にしていた昔の芸人の時代に比べると、なんと難しい時代になったことかと思う。
タレントを守るのが仕事のマネージャが看板タレントを刑事告訴するという事態に、吉本の経営陣も目を白黒させているに違いない。