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人材育成花盛り

 IT業界のビジネスのあり方が変ってきたのか、人材育成が今とってもホットになっています。色んな案件ごとに、その一部に人材育成が含まれるケースが増えているのです。

 教育って大切ですね。でも、教育で育てられるのって限界がありますよね。
スキル(知識)は教えられても、能力は延ばすのが中々難しいです。
で、今求められているのが、何点ってつけにくい、能力のある人材です。

 そういった能力は、本人の前向きな動機と適切な環境の元で培われた、経験によって育つ面が大きいです。(いわゆる体で覚えたというやつ)

ところが、IT業界は、テクノロジーが難しくなりすぎてしまったので、一人一人の範囲を狭く狭くする方向にあります。また、扱うものもブラックボックス化しています。全体像をわからないまま、部分部分だけの専門家になっています。

結果、なんか難しそうなことを知って居そうだけど、使えない技術者が増えているのでしょうね。(私もそんな一人かも知れない・・・)

 質が問われる時代になったのに、ふと気が付くと、人を育ててこなかったつけから、優秀な人材が見当たらないことに、慌てている構図ですね。
 正月に餅が必要なのに、取り入れの時期になって慌てて、もち米を蒔いている様なものでしょうか。

 ただ、一方では、製作の高度化とグローバル化が進み、単なるプログラマーのニーズがどんどん先細りになっているのも、この業界の現状です。

 とっても悲惨な状況にも見えますが、そういった”乱世”こそ、次世代の人材が輩出してきたのが、この国の歴史です。
 人材の育成だ・・・なんて旧いフレームワークで右往左往しているうちに、全く違った視点・尺度で育った人材が取って代わるのでしょうね。

 その意味で、この国の将来は明るいです。(旧世代にとっては、暗くても)