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W杯予選と小選挙区

ワールドカップ予選のアフリカ大会で大変なことが起きた。
カメルーンやナイジェリアといった、ここ何大会か、アフリカ旋風を巻き起こしてきた国々が全て敗退して、チュニジア以外は全て初出場という、異常事態だ。
原因は、5つの椅子を決めるのに、5組に分けて、1位通過以外は無いという、単純明快な予選方式を選択したためである。
あまりに広大なアフリカであるから、こういったシンプルな形式にしたのだろうが、これでは、経験の蓄積といったことが難しく、相変わらずの身体能力だけの脅威で終わる可能性が高い。(それだけレベルが高いといえば、言えるのだが)

これを、2位まで通過にしておいて、昔のアジア予選の様に、総当りの決勝リーグを行うとか、ヨーロッパの様に、2位にプレーオフをさせるとかしておけば、良かったのだろうが・・・
今回のアジア予選でも、1次予選の方がむしろ冷や汗ものだったことを考えると、1位だけ抜けというのは、とても厳しく、強い代表を出すという点からはマイナスである。1位抜けのためには、直接対決の2試合の比重が異様に重くなる結果、偶然に左右される危険性がとても大きい点が問題である。(籤運も大きい)
判りやすい制度が、良い制度とは限らない良い例になると思う。

意味は違うが、同様のことが、小選挙区制にも言えるのではないか、と思う。
今回の衆院選挙でも、単純明快な方式をとることで、どういうことが起きるか、結果から考えると、中選挙区制のころがまだ良かった気がする。
(むしろ、金を使うのが不可能な、大選挙区制が良いと思うが)

当面のライバル、アジア勢としてはむしろ有難い結果ではあるが、日本の政治の未来と重ね合わせると、不安な結果であることは確かだ。
(どちらも、次は4年後・・・)