山田五郎は僕の好みだ。 タモリやみうらじゅんやそう言ったマイナーだけど深い世界を提示してくれる人は大好きだ。
だけど、今回この”ふざけた”タイトルの本をてにして認識が改まった。
山田五郎の美術に対する造詣は只ならぬものがある。
例えば、当たり前なのかも知れないが、ルネッサンスの基準はラファエロであり、ダビンチやミケランジェロは傍流であるといった話はなかなかきけない。
アングルやドガ、マネの内面にまで踏み込んでたけし軍団を引き合いに出す柔軟さ。
西洋絵画の歴史をこんなにコンパクトに明晰に示してくれた書物は見たことがない。 タイトルがにだまされてはいけない。
ヘンタイ美術館 山田五郎、こやま淳子 ダイヤモンド社
¥1500+Tax ISBN 978-4-478-06608-9
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