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デタラメにひそむ確率法則

この本で教えられた”Monty Hall”の問題が面白い。
3つのうち1つだけあたり。1つ選んだら、のこりの2つの窓の内”はずれ”をOpen。
さあ、ここで、最初のままにするのか、残りの1つに切り替えるのか、どちらが確率が高いかという問題。 
正解は選択を変える方が高い。 最初の選択で 1/3 と 2/3 の 2/3にしましょうということですが、”確率”の本質を考え込まされる良書です。
(そもそもを知らなければ、どちらを選んでも同じだから 1/2ではないかと・・・)

大数の法則もきちんと書かれているし、確率と統計の理解・復習がこの1冊でできます。

非常に低確率な事象も、試行が増えればほぼ”確実に”発生するという話も、これを理解していれば、原発の安全神話もここまでひどくならなかったかと思う。(ほとんどありえないことも”起きる”という前提で考えるのが確率論的には正しい・・・)

正直言うと、まだ確率の本質はわかっていない。むしろ、この本を読んで”深く”悩んでしまった。 確率の定義って、トートロジーではないのかな・・・ 確率的なものを”確率事象”と定義している気もする。確率的事象は確率的事象だからと。
まあ、極論すれば全事象を積分すれば1になる関数の測度論かなと。 コルモゴロフの公理系からスタートすれば、あとは明瞭にわかるけど、そもそもがどうなのと思っている。公理系に”確率”も乗っけて扱えるようにしたのが現代数学のすごさだけど。
 今のところの確率理解は、カードを引くまで確率1/3の雲みたいな確率がもやもやしていて、カードを引くと結果がYES/NOに確定するというイメージを持っている。

実際に1万回ぐらいの試行をさせてデータをとっているところが、実はこの本のすごいとこで、大数の法則が具体的な実績で体感できているのもすごい。

普通の確率統計の本で書かれていない”本質的”な解説が散りばめられている、とてもキラキラした本。 この本に出会えて幸せと思う自分がいる。

デタラメにひそむ確率法則 小林道正 岩波科学ライブラリー 195
1200円+TAX ISBN-978-4-00-029595-6


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